『大江健三郎小説9―『懐かしい年への手紙』『人生の親戚』―』(全 10 巻)

『大江健三郎小説9―『懐かしい年への手紙』『人生の親戚』―』(全 10 巻)


書籍情報
書籍ID b321
著者名 大江健三郎
出版者 新潮社
出版年月日 1997(平成9)年2月10日
頁数、判型 総452頁、A5判
構成 本扉、目次 pp.1-3、中扉、本文 pp.7-445、《初出と初収》p.447、奥付 p.449
収録内容 懐かしい年への手紙 pp.7-308 /人生の親戚pp.309-445
〈表〉『芽むしり仔撃ち』『万延元年のフットボール』そして『同時代ゲーム』と、それぞれに書いた森のなかの谷間の小宇宙を、なんとか一度統合したい、という構想を抱いていた。自分の生涯の師匠(パトロン)と呼ぶべき人物ギー兄さんを作り出し、そのまわりに、ダンテにみちびかれて想像をかさねてきた魂の場所をめぐる神話と歴史を集めて、星座(カンステレイト)を作らせようとした。それはこれまでに書いた自分のすべての小説のメタフィクションをめざすことにもなった。一方で、『人生の親戚』は、個としての癒しがたい傷を、時代のなかで生きぬくことに重ねる女性を描きたかった。
装幀 司修
定価 4500円
備考 -

掲載されている作品
懐かしい年への手紙
初出懐かしい年への手紙 1987年 10月 12日 講談社 pp.9-471
人生の親戚
初出新潮 1989年 1月 1日 86巻 1号 pp.6-126