『水死』

書籍情報
書籍ID b150
著者名 大江健三郎
出版者 講談社
出版年月日 2009(平成21)年12月17日
頁数、判型 総442頁、B6判
構成 本扉、目次 pp.1-5、中扉、本文 pp.9-435、初出誌 p.436、奥付 p.437
収録内容 水死 pp.9-435 第一部 「水死小説」pp.9-162 /序章 冗談pp.11-26 /第一章 「 穴居人(ザ・ケイヴ・マン)」来るpp.27-56 /第二 章 演劇版『みずから我が涙をぬぐいたまう日』のリハーサルpp.57-78 /第三章 「赤皮のトランク」pp.79-98 /第四章 冗談はつらぬかれたpp.99-127 /第五章 大眩暈(おおめまい) pp.129-162 //第二部 女たちが優位に立つpp.163-327 /第六章 「死んだ犬を投げる」芝居pp.165-195 /第七章 余波(アフタマス)は続くpp.197-225 /第八章 大黄(ギシギシ) pp.227-253 /第九章「晩年の仕事(レイト・ワーク)」pp.255-277 /第十章 記憶あるいは夢の訂正pp.279-299 /第十一章 父は『金枝篇』に何を読み取ろうとしていたか?pp.301-327 //第三部 こんな切れっぱしでわたしはわたしの崩壊を支えてきたpp.329-435/第十二章 コギーの伝記と憑坐(よりまし) pp.331-355 /第十三章 「マクベス問題」pp.357-381 /第十四章 あらゆる手続きが演劇化される pp.383-403 /第十五章 殉死 pp.405-435(以上初出)
<表>ノーベル賞作家、生涯の主題「父、水死」に立ち向かう。/まさに小説としての面白さを平易な文章で達成した、新しい代表作。 <裏>終戦の夏、父はなぜ洪水の川に船出したのか? 母が遺した「赤皮のトランク」には、父親関係の資料が詰まっているはず。それらを手がかりに、父のことを小説に書こうとする作家・長江古義人(ちょうこうこぎと)。過去を持つ若い劇団女優との共同作業を通じて、自らの精神の源流としての「深くて暗いニッポン人感覚」を突きつけられる長江——。そして、やがて避けようもなく訪れる、壮絶で胸を打つクライマックス! 初めて読む人にも、もう一度読んでみたい人にも、新しい Оˆ e´ がここにある。
装幀 鈴木成一デザイン室
定価 2000円
備考 -

掲載されている作品
水死
初出水死 2009年 12月 17日 講談社 pp.9-435