
『懐かしい年への手紙』
書籍情報
書籍ID | b128 |
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著者名 | 大江健三郎 |
出版者 | 講談社 |
出版年月日 | 1987(昭和62)年10月12日 |
頁数、判型 | 総478頁、B6判 |
構成 | 本扉、口絵 1 丁、目次 pp.1-5、中扉、本文 pp.9-471、奥付 p.473 |
収録内容 | 懐かしい年への手紙 pp.9-471 第一部pp.9-131 /第一章 静かな悲嘆(グリーフ) pp.11-29 /第二章 カシオペア型のほくろpp.30-51 /第三章 メキシコの「 夢の時(ドリーム・タイム) 」pp.51-70 /第四章 「美しい村」pp.71-89 /第五章 死すべき者の娘とは見えず pp.90-112 /第六章 「懐かしい年」pp.113-131 //第二部 pp.133-385 /第一章父祖たちが家郷と呼んだ谷間から離れることはないものと/むなしくたてた子供の誓いを思っているpp.135-157 /第二章 キウリと牛鬼、イェーツpp.158-179 /第三章 〔naif〕という発音のあだ名pp.180-204 /第四章 原理は分かっても問題は難しいpp.205-225 /第五章 性的入門 pp.226-249 /第六章 性的入門の別の側面 pp.250-272 /第七章 感 情 教 育(エデュカシオン・サンチマンタール) (一)pp.273-294 /第八章 感 情 教 育(エデュカシオン・サンチマンタール) (二)pp.295-317 /第九章 根拠地(一)pp.318-340 /第 十章 根拠地(二)pp.341-363 /第十一章 事件pp.364-385 //第三部 pp.387-471 /第一章 さていと聖なる浪より帰れば、我はあたかも若葉のいでて、新たになれる若木のごとく、すべてあらたまり/清くして、諸々の星にいたるにふさはしかりき pp.389-407 /第二章 自己(セルフ)の死と再生(リザレクション) の物語 pp.408-425 /第三章 匂いたてる黒い水 pp.427-445 /第四章 「懐かしい年への手紙」pp.446-471(以上初出) |
帯 | <表>純文学書下ろし長篇/ダンテ『神曲』の示す《地獄》と《煉獄》のはざまで、循環する時を彷徨する現代人の魂の行方―その死と再生の物語 1,000 枚。 <裏>自分のなかに「祈り」と呼ぶほかにないものが動くのを感じてきた。生涯ただ一度書きえる、それを語りかける手紙。その下書きのように、この小説を書いた。故郷の森に住んで、都会の「僕」の師匠(パトロン)でありつづける友。かれは事故のようにおそう生の悲惨を引き受けて、荒あらしい死を遂げる。かれの新生のため、また自分のもうひとつの生のために、大きい懐かしさの場所をつくらねばならない……/大江健三郎 |
装幀 | 司修 |
定価 | 1900円 |
備考 | - |