『全集・現代文学の発見 9  性の追求』(全16巻別巻1)

『全集・現代文学の発見 9  性の追求』(全16巻別巻1)


書籍情報
書籍ID b518
著者名 谷崎潤一郎、坂口安吾、室生犀星、大江健三郎、吉行淳之介、野坂昭如、吉岡実、春日井建、稲垣足穂
出版者 學藝書林
出版年月日 1968(昭和43)年2月10日
頁数、判型 並製/総494頁、横 120 縦 190 粍
構成 本扉、目次pp.1-3、中扉、本文pp.7-463、「解説・日本文学における「性の追求」」15)(澁澤龍彦)pp.465-490、奥付 p.491、奥付裏広告 p.492
収録内容 鳩 pp.147-170
<裏>このエロティシズムが、ともすれば人間存在をほろぼす危険な、恐怖にみちた、しかも甘美な力でありうるということを認識し、ここに脆弱な人間存在の本質を見ようとしたのは、泉花(鏡花)や外より後の時代の、谷崎潤一郎と川端康成である。その前に当然思い出すべき名前は永井荷風であろう。しかし荷風の場合は、性の遊びとしての側面の認識はきわめて浅く、彼にとって、性は人間の本質ではなかったのではないか、と思われるほどである………澁沢竜彦
装幀 粟津潔
定価 750円
備考 -

掲載されている作品
初出文學界 1958年 3月 1日 12巻 3号 pp.93-109