『新しい人よ眼ざめよ』〈講談社文芸文庫〉

『新しい人よ眼ざめよ』〈講談社文芸文庫〉


書籍情報
書籍ID b479
著者名 大江健三郎
出版者 講談社
出版年月日 2007(平成19)年2月15日
頁数、判型 総400頁、文庫判
構成 本扉、目次pp.3-4、中扉、本文pp.7-349、「著者から読者へ―もっとも不思議なこと」(大江健三郎、初出)pp.350-359、「解説―「新しい人」に向かって」(リービ英雄)pp.360-367、年譜(古林尚、編集部編、著者加筆訂正)pp.368-387、著書目録(編集部編)pp.388-394、底本p.396、奥付 p.397、奥付裏広告 pp.398-400
収録内容 無垢(むく)の歌、経験の歌 pp.7-41 /怒りの大気に冷たい嬰児(えいじ)が立ちあがって pp.43-88 /落ちる、落ちる、叫びながら……pp.89-113 /蚤(のみ)の幽霊pp.115-172 /魂が星のように降って、跗(あし)骨のところへ pp.173-221 /鎖につながれたる魂をしてpp.223-283 /新しい人よ眼ざめよpp.285-349
〈表〉〈いま現在の僕とイーヨーの共生の意味があかるみに浮びあがる。〉 〈裏〉リービ英雄/『新しい人よ眼ざめよ』は、innocence(無垢)の危機から始まる、ともいえる。(中略)ブレイクの innocence と experience(経験)の歌が、おり交ぜている、という以上に、語りの言葉の一すじとなる、father と son の詩が、「父親」たる語り手によって読まれている、だけでなく、読まれていること自体が物語の一主題となってゆく。このような「引用」のめざましい活かし方を一言で描ける文芸用語を、ぼくは知らない。/ 「解説」より
装幀 菊池信義
定価 1400円
備考 -

掲載されている作品
新しい人よ眼ざめよ
初出新潮 1983年 6月 1日 80巻 7号 pp.6-39
著者から読者へ・もっとも不思議なこと
初出新しい人よ眼ざめよ 2007年 2月 10日 講談社文芸文庫 pp.350-359