『鯨の死滅する日』〈講談社文芸文庫〉

『鯨の死滅する日』〈講談社文芸文庫〉


書籍情報
書籍ID b443
著者名 大江健三郎
出版者 講談社
出版年月日 1992(平成4)年2月10日
頁数、判型 並製/総704頁、文庫判
構成 本扉、目次pp.3-8、中扉、「この本全体のための最初のノート」(大江健三郎)pp.11-17、本文pp.19-650、「この本全体のための最後のノート」(大江健三郎)pp.651-652、「「文芸文庫」版のためのノート」(大江健三郎、初出)pp.653-655、「人と作品・日本および日本人について」(栗坪良樹)pp.657-672、年譜―大江健三郎(古林尚編)pp.673-685、著書目録―大江健三郎(編集部pp.686-690、初出一覧pp.691-692、底本p.693、奥付p.695、奥付裏広告pp.696-704
収録内容 第一部 状況と想像力 pp.19-112 / 第一部のためのノート pp.21-23 /おもてを伏せてふりかえる―わが戦後pp.24-51 /死滅する鯨とともに―わが’70 年pp.52-77 /あらためて、それが人間であることと……pp.78-84 /敗戦経験と状況七一pp.85-112 //第二部 《沖縄ノート》以後 pp.113-183 / 第二部のためのノート pp.115-118 /核基地の直接民主主義 pp.119-137 /怒れる死者のメッセージとともにpp.138-143 /沖縄・インド・アジアの旅pp.144-157 /文学者の沖縄責任 pp.158-183 //第三部 アメリカ旅行者の夢 pp.185-313 / 第三部のためのノートpp.187-190 /地獄にゆくハックルベリィ・フィン pp.191-216 /アメリカの夢と悪夢pp.217-244/コンピューターの道徳性pp.245-274 /パール・ハーバーにむかって pp.275-293 /不可視人間と多様性pp.294-313 /第四部 架空聴講記pp.315-380 /第四部のためのノートpp.317-323 /出来得レバ憎悪センpp.324-328 / la tache noire!pp.329-333 /ピラトに訊ねられてpp.334-337/寛容のパラドックスpp.338-341 /麻にほかならないpp.342-346 /洗脳と脳捻転pp.347-351/…… et vous abêtira.pp.352-356 /小さい魚の手がかりpp.357-360 /「心やましさ」と心やさしさpp.361-365 / Fay ce que vouldras. pp.366-370 /さりし日の我等が悩みに、今さいなまるる者、いずこにありや?pp.371-375 /乱世・泰平の想像力pp.376-380 //第五部 文学者たちとぼく自身pp.381-650 / 第五部のためのノート pp.383-386 /ほんとうの教育者としての子規pp.387-390 /広津和郎における知識人の死pp.391-397 /若い白鳥pp.398-404 /中野重治の地獄めぐり再びpp.405-424 /林達夫への侏儒の手紙pp.425-437 /モラリストとしての伊丹万作pp.438-451 /野間宏は発展的に持続するpp.452-470 /堀田善衛の遍歴する魂pp.471-491/安部公房的存在論 pp.492-498 /安岡章太郎の跳躍とヴィジョン pp.499-509 /高橋和巳と想像力の枷pp.510-529 /ここにヘンリー・ミラーがいるpp.630-549 /ノーマン・メイラーの持続性pp.550-562 /アップダイク氏と自由pp.563-566 /言葉、word, mot pp.567-571 /文体の算数pp.572-576 /「われらの狂気を生き延びる」というメッセージpp.577-580 /幼年の想像力 pp.581-585 /シンガポールの水泳 pp.586-590 /核時代の『三酔人経綸問答』pp.591-603 /核時代のエラスムス pp.604-610 /日本点字図書館からの微光 pp.611-620 /状況と文学的想像力(講演)pp.621-650
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装幀 デザイン:菊地信義
定価 1600円・本体 1553 円
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掲載されている作品
アメリカの夢と悪夢―アメリカ旅行者の夢 II ―
初出世界 1966年 10月 1日 251巻 pp.168-179
コンピューターの道徳性―アメリカ旅行者の夢 III ―
初出世界 1966年 12月 1日 253巻 pp.198-210
不可視人間と多様性―アメリカ旅行者の夢 V ―
初出世界 1967年 10月 1日 263巻 pp.137-145
作家の魂を表現(〈文体について⑤ 〉)
初出東京新聞夕刊 1968年 9月 4日 p.8
若い白鳥
初出『正宗白鳥全集 13』付録 13 1968年 12月 20日 新潮社 pp.1-4
核時代の「三酔人経綸問答」
初出図書 1969年 1月 1日 233巻 pp.2-9
核基地の直接制民主主義
初出世界 1969年 1月 1日 278巻 pp.18-28
「われらの狂気を生き延びる」というメッセージ
初出毎日新聞夕刊 1969年 6月 5日 p.5
ノーマン・メイラーの持続性
初出波 (7、8 月号) 1969年 7月 1日 3巻 2号 通巻 10 号 pp.19-25
言葉、word、mot (〈わが文学の揺籃期〉)
初出『新潮日本文学 64・大江健三郎集』月報 11 1969年 7月 12日 新潮社 pp.1-5
地獄めぐり、再び—中野重治『甲乙丙丁』—
初出文芸 1970年 1月 1日 9巻 1号 pp.176-184
*(〈文学のひろば〉)
初出文学 1970年 2月 10日 38巻 2号 pp.92-93
アップダイク氏と自由
初出『カップルズ I』付録=カップルズをめぐって 1970年 4月 30日 新潮社 pp.3-4
出来得レバ憎悪セン ―架空聴講記 I―
初出『渡辺一夫著作集1・ラブレー雑考・上』月報1 1970年 6月 10日 筑摩書房 pp.6-8
la tache noire! ―架空聴講記 II―
初出『渡辺一夫著作集 10・偶感集上』月報2 1970年 7月 10日 筑摩書房 pp.6-8
ピラトに訊ねられて ―架空聴講記 III―
初出『渡辺一夫著作集3・ルネサンス雑考上』月報3 1970年 8月 30日 筑摩書房 pp.6-8
寛容のパラドクス ―架空聴講記 IV―
初出『渡辺一夫著作集 11・偶感集中』月報4 1970年 9月 15日 筑摩書房 pp.6-8
麻にほかならない ―架空聴講記 V―
初出『渡辺一夫著作集 2・ラブレー雑感下』月報5 1970年 11月 20日 筑摩書房 pp.6-8
洗脳と脳捻転 ―架空聴講記 VI―
初出『渡辺一夫著作集 12・偶感集下』月報6 1970年 12月 15日 筑摩書房 pp.6-8
私の’70 年
初出アサヒグラフ 1970年 12月 25日 通巻 2453号 pp.14-25
あらためて、それが人間であることと…
初出毎日新聞夕刊 1971年 1月 4日 p.8
沖縄・インド・アジアの旅 (上)
初出朝日新聞夕刊 1971年 1月 11日 p.5
沖縄・インド・アジアの旅 (中)
初出朝日新聞夕刊 1971年 1月 12日 p.5
沖縄・インド・アジアの旅 (下)
初出朝日新聞夕刊 1971年 1月 13日 p.5
… et vous abêtira. ―架空聴講記 VII―
初出『渡辺一夫著作集 6・フランス文学雑考上』月報 7 1971年 1月 30日 筑摩書房 pp.6-8
シンガポールの水泳
初出群像 1971年 2月 1日 26巻 2号 pp.290-291
侏儒の手紙
初出『林達夫著作集5・政治のフォークロア』付録研究ノート5 1971年 2月 25日 平凡社 pp.1-8
小さな魚の手がかり ―架空聴講記 VIII―
初出『渡辺一夫著作集 4・ルネサンス雑考中』月報8 1971年 2月 25日 筑摩書房 pp.6-8
日本点字図書館からの微光
初出図書 1971年 3月 1日 259巻 pp.28-33
「心やましさ」と心やさしさ ―架空聴講記 IX―
初出『渡辺一夫著作集 7・フランス文学雑考中』月報 9 1971年 3月 30日 筑摩書房 pp.6-8
Fay ce que vouldras. ―架空聴講記 X―
初出『渡辺一夫著作集 5・ルネサンス雑考下』月報 10 1971年 4月 30日 筑摩書房 pp.6-8
さりし日の我等が悩みに、今さいなまるる者、いずこにありや? ―架空聴講記 XI―
初出『渡辺一夫著作集 8・フランス文学雑考下』月報 11 1971年 5月 30日 筑摩書房 pp.6-10
乱世・泰平の想像力 ―架空聴講記 XII―
初出『渡辺一夫著作集 9・乱世、泰平の日記』月報 12 1971年 6月 30日 筑摩書房 pp.7-9
敗戦経験と状況 71(〈日中講和の原点に立って〉)
初出世界 1971年 10月 1日 311巻 pp.24-38
ここにヘンリー・ミラーがいる
初出鯨の死滅する日 1972年 2月 10日 文藝春秋 pp.443-462
この本全体のための最初のノート
初出鯨の死滅する日 1972年 2月 10日 文藝春秋 pp.9-12
第一部のためのノート
初出鯨の死滅する日 1972年 2月 10日 文藝春秋 pp.15-17
第二部のためのノート
初出鯨の死滅する日 1972年 2月 10日 文藝春秋 pp.119-121
第三部のためのノート
初出鯨の死滅する日 1972年 2月 10日 文藝春秋 pp.215-217
第四部のためのノート
初出鯨の死滅する日 1972年 2月 10日 文藝春秋 pp.299-302
第五部のためのノート
初出鯨の死滅する日 1972年 2月 10日 文藝春秋 pp.341-343
この本全体のための最後のノート
初出鯨の死滅する日 1972年 2月 10日 文藝春秋 pp.525-526
「文芸文庫」版のためのノート
初出鯨の死滅する日 1992年 2月 10日 講談社文芸文庫 pp.653-655
解説
初出他人の顔 1968年 12月 20日 新潮文庫 pp.274-279
解説
初出野間宏全集1 1969年 10月 5日 筑摩書房 pp.361-372
跳躍とヴィジョン
初出安岡章太郎全集 2 花祭・遁走 1971年 2月 20日 講談社 pp.520-529
モラリストとしての伊丹万作
初出伊丹万作エッセイ集 1971年 7月 15日 筑摩書房 pp.318-329
想像力の枷 ―高橋和巳の想像力、その一面― 〈高橋和巳〉
初出人間として 1971年 6月 30日 通巻 6号 pp.81-91