『持続する志』〈講談社文芸文庫〉

『持続する志』〈講談社文芸文庫〉


書籍情報
書籍ID b442
著者名 大江健三郎
出版者 講談社
出版年月日 1991(平成3)年12月10日
頁数、判型 並製/総704頁、文庫判
構成 本扉、目次pp.3-9、中扉、「この本全体のための最初のノート」(大江健三郎)pp.13-17、本文pp.19-653、「この本全体のための最後のノート」(大江健三郎)pp.654-655、「文芸文庫版のためのノート」(大江健三郎、初出)pp.656-658、「人と作品・意識的な眼と文体の意識」(栗坪良樹)pp.659-673、年譜―大江健三郎(古林尚編)pp.675-687、著者目録―大江健三郎(編集部)pp.688-692、初出一覧 pp.693-694、底本 p.695、奥付 p.697、奥付裏広告 pp.698-704
収録内容 第一部 あらためて戦後的なるものについてpp.19-74 / 第一部のためのノートpp.21-24 /記憶と想像力(講演)pp.25-40 /憲法九十二条から九十五条までについて(講演)pp.41-53 /持続する志pp.54-63 /死んだ学生への想像力pp.64-74 //第二部 『ヒロシマ・ノート』以後とわれわれにとって沖縄とはなにか pp.75-210 / 第二部のためのノートpp.77-80 /『ヒロシマ・ノート』以後pp.81-114 /被爆者の自己救済行動pp.81-94 /なにを記憶し、記憶しつづけるべきか?pp.95-104 /原爆後の日本人の自己確認pp.105-114 /われわれにとって沖縄とはなにかpp.115-210 /沖縄の戦後世代pp.115-158 /すべての日本人にとっての沖縄pp.159-196/核基地に生きる日本人―沖縄の核基地と被爆者たち pp.197-210 //第三部 政治的想像力 pp.211-301 / 第三部のためのノート pp.213-214 /叛逆ということ pp.215-233 /様ざまな民衆の虚像pp.234-252 /「強大なアメリカ像」の崩れたあとに……pp.253-263 /「アメリカの夢」と暗殺者たちpp.264-269 /政治的想像力と殺人者の想像力pp.270-301 //第四部 文学と文学者pp.303-530 / 第四部のためのノートpp.305-307 /大岡昇平の人間と作品pp.308-341/作品論(武蔵野夫人、野火、花影、俘虜記・出征、来宮心中・母・父・逆杉)pp.341-355 /安部公房案内pp.356-375 /井上光晴にむかってpp.376-398 /谷崎潤一郎とエロティシズムの実験小説pp.399-412 /中野重治と「梨の花」の文章pp.413-422/中野重治・魯迅・花pp.423-432/折口信夫―リアリストの感懐詩人 pp.433-438 /堀田善衛とエラスムス pp.439-442 /井伏鱒二と日本文壇の「原爆」概念 pp.443-447 /田村隆一と垂直的人間の声pp.448-459 /ぼく自身の小説についての文章と文学および芸術にかかわるコラム pp.460-530 /同時性のフットボールpp.460-469 /暴力的な思い出pp.470-474 /有効性の魔pp.475-479 /言葉pp.480-483/ただ無知によってpp.484-488 /犬殺しの歌pp.489-491 /自己検閲の誘惑pp.492-500 /性的なるものと緊張感 pp.501-508 /「夢の時代」への抜け穴 pp.509-512 /無邪気さのかげの恐ろしさ pp.513-516 /舞台の上の自由人 pp.517-520 /裸体の栄光と悲惨 pp.521-530 //第五部維新にむかって、また維新百年の今日の状況についての観察的コラムpp.531-653 / 第五部のためのノートpp.533-536 /かつてオリンピックがあったpp.537-558 /七万三千人の《子供の時間》―オリンピック開会式pp.537-547 /お祭りの教訓は現実生活では役に立たない― オリンピック閉会式 pp.548-558 /「維新」にむかっての観察 pp.559-587 /絶望的な蛮勇気pp.559-566 / “記憶して下さい。私はこんな風にして生きて来たのです ”pp.567-572 /新しいものと古いもの pp.573-580 /恩賜的と恢復的pp.581-587 /維新百年の状況についての観察pp.588-653 /誰を方舟に残すか?―また余剰についてpp.588-592 /ホモ・プロ・セ―または自立について pp.593-597 /今日のなかの昨日と明日―または永遠について pp.598-602 /自由人―または拘束について pp.603-607 /土人部落(テリトリー)のハックルベリー・フィン―または逃亡について pp.608-612 /多様性コソ力デアル―または同居について pp.613-618 /火星人の威信―または異物について pp.619-623 /宙に浮んだ馬―または瞬間について pp.624-628 / ユートピアの想像力pp.629-638 /テロは美しく倫理的か?pp.639-643 /学力テスト・リコール・子規 pp.644-653
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装幀 デザイン:菊地信義
定価 1600円・本体 1553 円)
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掲載されている作品
「梨の花」の文章
初出中野重治研究 1960年 9月 25日 筑摩書房 pp.299-306
七万三千人の《子供の時間》―オリンピック開会式
初出サンデー毎日 1964年 10月 30日 2384巻 pp.108-111
新しいものと古いもの (1)―書生気質今昔―
初出産経新聞夕刊 1964年 12月 1日 p.4
新しいものと古いもの (2)―愛国心について―
初出産経新聞夕刊 1964年 12月 2日 p.4
新しいものと古いもの (3)―日本回復ということ―
初出産経新聞夕刊 1964年 12月 3日 p.4
絶望的な蠻勇氣(〈作家のプライド〉)
初出新潮 1965年 1月 1日 62巻 1号 pp.230-233
裸体の栄光と悲惨(〈《カイエ・ダール》心象(イメージ)のヌード〉)
初出藝術新潮 1965年 2月 1日 16巻 2号 通巻 182 号 pp.103-105
恩賜的と恢復的(〈明治への視点① 〉)
初出『明治文学全集 27・森鴎外』月報1 1965年 2月 10日 筑摩書房 pp.5-7
誰を方舟に残すか(〈現代語感㉗ 余剰〉)
初出朝日ジャーナル 1965年 3月 14日 7巻 11号 pp.40-41
ホモ・プロ・セ(〈現代語感㉜ 自立〉)
初出朝日ジャーナル 1965年 4月 18日 7巻 6号 pp.32-33
堀田さんとエラスムス
初出『日本現代文学全集 99』月報 56 1965年 5月 19日 講談社 pp.6-7
今日のなかの昨日と明日(〈現代語感㊲ 永遠〉)
初出朝日ジャーナル 1965年 5月 23日 7巻 21号 pp.32-33
沖縄の戦後世代
初出世界 1965年 6月 1日 235巻 pp.232-250
自由人(〈現代語感㊷ 拘束〉)
初出朝日ジャーナル 1965年 6月 27日 7巻 26号 通巻 329 号 pp.40-41
なにを記憶し、記憶しつづけるべきか?
初出原爆体験記 1965年 7月 20日 朝日新聞社 pp.247-257
土人部落のハックルベリー・フイン(〈現代語感○52 逃亡〉)
初出朝日ジャーナル 1965年 9月 5日 7巻 37号 通巻 340 号 pp.32-33
多様性コソ力デアル(〈現代語感○57 同居〉)
初出朝日ジャーナル 1965年 10月 10日 7巻 42号 pp.116-117
火星人の威信(〈現代語感○63 異物〉)
初出朝日ジャーナル 1965年 11月 21日 7巻 48号 通巻 351 号 pp.32-33
宙に浮んだ馬(〈現代語感○67 瞬間〉)
初出朝日ジャーナル 1965年 12月 19日 7巻 52号 通巻 355 号 pp.32-33
自己検閲の誘惑
初出文芸 1966年 1月 1日 5巻 1号 pp.166-169
持続する志
初出世界 1966年 1月 1日 242巻 pp.201-205
叛逆ということ
初出エコノミスト 1966年 1月 4日 44巻 1号 通巻 1579 号 pp.28-35
有効性の魔(〈作家の眼〉)
初出新潮 1966年 2月 1日 63巻 2号 pp.158-159
言葉(〈文學界〉)
初出文學界 1966年 3月 1日 20巻 3号 pp.7-8
学力テスト・リコール・子規(〈ふるさとを行く〉)
初出週刊朝日 1966年 6月 17日 71巻 25号 pp.68-72
魯迅・中野重治・花
初出図書 1966年 9月 1日 205巻 pp.2-6
犬殺しの歌(〈忘れえぬこと〉)
初出群像 1966年 10月 1日 21巻 10号 p.221
様々な民衆の虚像 ―佐藤・ジョンソンを支えるもの―
初出エコノミスト 1966年 10月 25日 44巻 44号 pp.14-21
垂直的人間の声(〈わが詩歌〉)
初出新潮 1966年 11月 1日 63巻 11号 pp.163-168
性的なるものと緊張感
初出波 1967年 1月 1日 1巻 1号 通巻 1 号 p.9
ユートピアの想像力
初出毎日新聞夕刊 1967年 1月 5日 p.3
暴力的な思い出(〈作家の眼〉)
初出新潮 1967年 4月 1日 64巻 4号 pp.214-215
被爆者の自己救済行動
初出世界 1967年 5月 1日 258巻 pp.275-280
リアリストの感懐詩人
初出『折口信夫全集 23』月報 23 1967年 9月 25日 中央公論社 pp.1-3
死んだ学生への想像力(〈羽田の流血〉)
初出朝日ジャーナル 1967年 10月 22日 9巻 44号 pp.9-12
同時性のフットボール(〈文学的近況〉)
初出中央公論 1967年 11月 1日 82巻 12号 通巻 962 号 pp.246-250
すべての日本人にとっての沖縄
初出週刊朝日 1967年 12月 1日 72巻 51号 pp.16-30
政治的想像力と殺人者の想像力
初出群像 1968年 4月 1日 23巻 4号 pp.154-169
「強大なアメリカ」像の崩れたあとに
初出週刊朝日 1968年 4月 20日 73巻 17号 pp.28-31
ただ無知によって(〈外国と私の文学〉)
初出文學界 1968年 6月 1日 22巻 6号 pp.160-161
「アメリカの夢」と暗殺者たち
初出週刊朝日 1968年 6月 21日 73巻 26号 pp.33-34
この本全体のための最初のノート
初出持続する志 1968年 10月 30日 文藝春秋 pp.11-14
第一部のためのノート
初出持続する志 1968年 10月 30日 文藝春秋 pp.17-18
第二部のためのノート
初出持続する志 1968年 10月 30日 文藝春秋 pp.83-84
第三部のためのノート
初出持続する志 1968年 10月 30日 文藝春秋 pp.195-196
第四部のためのノート
初出持続する志 1968年 10月 30日 文藝春秋 pp.293-294
第五部のためのノート
初出持続する志 1968年 10月 30日 文藝春秋 pp.451-452
この本全体のための最後のノート
初出持続する志 1968年 10月 30日 文藝春秋 pp.542-543
文芸文庫版のためのノート
初出持続する志 1991年 12月 10日 講談社文芸文庫 pp.656-658
エロティシズムの実験小説 ―谷崎潤一郎『鍵』中央公論社
初出朝日ジャーナル 1966年 7月 10日 8巻 28号 pp.35-40
安部公房案内
初出われらの文学7安部公房 1966年 2月 15日 講談社 pp.476-486
井上光晴にむかって
初出われらの文学 20 井上光晴 1966年 9月 15日 講談社 pp.479-491
大岡昇平伝
初出現代日本文学館 41 大岡昇平 1967年 3月 1日 文芸春秋 pp.3-25
解説
初出現代日本文学館 41 大岡昇平 1967年 3月 1日 文芸春秋 pp.462-469
憲法 92 条から 95 条までについて 〈1968 年講演〉
初出持続する志 1968年 10月 30日 文藝春秋 pp.36-44