『厳粛な綱渡り』〈講談社文芸文庫〉

『厳粛な綱渡り』〈講談社文芸文庫〉


書籍情報
書籍ID b441
著者名 大江健三郎
出版者 講談社
出版年月日 1991(平成3)年10月10日
頁数、判型 並製/総688頁、文庫判
構成 本扉、目次pp.3-10、中扉、「この本全体のための最初のノート」(大江健三郎)pp.13-16、本文pp.17-643、「この本全体のための最後のノート」(大江健三郎)pp.644-646、「「文芸文庫」版の ためのノート」(大江健三郎、初出)pp.647-649、「人と作品・荒削りの若い魂の波動」(栗坪良樹)pp.650-664、年譜―大江健三郎(古林尚編)pp.665-677、著者目録―大江健三郎(編集部)pp.678-682、初出一覧 pp.683-685、底本 p.686、奥付 p.687、奥付裏広告 p.688
収録内容 第一部《戦後世代のイメージ》といちばんはじめのコラム pp.17-92 /第一部のためのノート pp.19-21 /戦後世代のイメージ pp.22-58 /徒弟修業中の作家 pp.59-62 /影響だらけと深淵pp.63-65 /新・戦後派の心pp.66-68 /二十歳の日本人pp.69-73 /現場の教師たちへの拍手pp.74-77 /人殺したちの中の一人pp.78-86 /フランスの若い人たちpp.87-90 /奉安殿と養雛温室 pp.91-92 //第二部 強権に確執をかもす志 pp.93-201 /第二部のためのノート pp.95-98/民主主義は踏みにじられたpp.99-102 /ふたつの六月の間pp.103-106 /いつまでもむごたらしい死者pp.107-109 /強権に確執をかもす志pp.110-117 /戦後青年の日本復帰pp.118-137/一九六〇年代の赤毛布 pp.138-144 /旅行カバンのなかの未来イメージpp.145-151 /ぼく自身のなかの戦争 pp.152-167 /戦後世代と憲法 pp.168-176 /憲法についての個人的な体験(講演)pp.177-201 //第三部 文学とはなにか?pp.203-302 /第三部のためのノートpp.205-207/『分別ざかり』のイメージについてpp.208-230 /私小説についてpp.231-244 /戦後文学をどう受けとめたか pp.245-258 /困難の感覚ということ pp.259-271 /反逆的なモラリスト=ノーマン・メイラーpp.272-285 /飢えて死ぬ子供の前で文学は有効か?pp.286-302 //第四部性的なるものpp.303-379 /第四部のためのノートpp.305-308 /われらの性の世界pp.309-323/性の奇怪さと異常と危険 pp.324-331 /『われらの時代』とぼく自身 pp.332-338 /結婚および死 pp.339-354 /性犯罪者への挨拶 pp.355-359 /廿世紀小説の性 pp.360-365 /現代文学と性pp.366-375 /性のゆがみと文学pp.376-379 //第五部 ぼくはルポルタージュを作家修行とみなすpp.381-487 /第五部のためのノートpp.383-385 /独立十年の縮図―内灘pp.386-396/失業に悩む旧軍港―呉 pp.397-407 /今日の軍港―横須賀 pp.408-429 /プラットフォームの娘たち―鉄道弘済会pp.430-451 /未来につながる教室―群馬県島小学校 pp.452-471 /少年たちの非行のエネルギーは抹殺されるべきものか?―少年非行問題pp.472-487 //第六部クラナッハ論と芸術およびジャーナリズムにかかわるコラム pp.489-643 /第六部のためのノートpp.491-492 /今日のクラナッハpp.493-508 /ニコラ・バターユという天才pp.509-518/ウェスカアの描写力pp.519-523 /マリリン・モンローの世界pp.524-527 /審判pp.528-534/地球は青かった pp.535-537 /モダンジャズとぼく自身 pp.538-545 /カウント・ベイシーpp.546-546 /わが最上の音楽家・武満徹pp.547-549 /『弦楽のためのレクイエム』というレコードpp.550-551 /ショパンの生家pp.552-555 /サハラ先史壁画pp.556-559 /ダリpp.560-562/土門拳のヒロシマpp.563-567 /危険の感覚pp.568-572 /最初の詩pp.573-577 /小説家の無意識pp.578-582 /ラブレーpp.583-590 /オーデンpp.591-594 /ロレンスpp.595-598 /ドストエフスキーpp.599-603 /ガスカルpp.604-606 /ノーマン・メイラーpp.607-610 /文化的鎖国のすすめpp.611-614 /オリンピックと踏み絵pp.615-618 /風変りな連中pp.619-623 /象か気どり屋のネズミか pp.624-629 /善き若者たちの危険 pp.630-633 /日本に愛想づかしする権利 pp.634-643
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装幀 デザイン:菊地信義
定価 1600円・本体 1553 円
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掲載されている作品
回顧一年 ―これからどうする―
初出朝日新聞 1958年 2月 2日 p.7
影響だらけと深淵(〈影響〉)
初出群像 1958年 9月 1日 13巻 9号 p.220
無分別ざかり(1)天皇
初出週刊朝日 1959年 1月 4日 64巻 1号 pp.30-31
無分別ざかり(2)負けと終り
初出週刊朝日 1959年 1月 11日 64巻 2号 pp.24-25
無分別ざかり(3)きれいな手
初出週刊朝日 1959年 1月 18日 64巻 3号 pp.26-27
無分別ざかり(4)国家
初出週刊朝日 1959年 1月 25日 64巻 4号 pp.36-37
無分別ざかり(5)英雄的
初出週刊朝日 1959年 2月 1日 64巻 5号 pp.36-37
無分別ざかり(6)ハロー
初出週刊朝日 1959年 2月 8日 64巻 6号 pp.42-43
無分別ざかり(7)地方
初出週刊朝日 1959年 2月 15日 64巻 7号 pp.36-37
無分別ざかり(8)新戦後派
初出週刊朝日 1959年 2月 22日 64巻 8号 pp.36-37
われらの性の世界
初出群像 1959年 12月 1日 14巻 12号 pp.153-159
土門拳のヒロシマ(〈作家の眼〉)
初出新潮 1960年 2月 1日 57巻 2号 pp.42-43
奉安殿と養雛温室(〈ふるさとの学校㉓ ・大瀬小学校〉)
初出週刊朝日 1960年 6月 5日 65巻 24号 通巻 2131 号 p.81
民主主義の怒り ―一青年の意見―
初出サンデー毎日 1960年 6月 5日 39巻 23号 pp.12-15
結婚および死
初出新潮 1960年 7月 1日 57巻 7号 pp.36-42
戦後青年の日本復帰
初出中央公論 1960年 9月 1日 75巻 10号 pp.169-177
鉄道弘済会の娘たち
初出世界 1961年 3月 1日 183巻 pp.222-231
いつまでもむごたらしい死者(〈6 月 15 日―1960、61〉)
初出日本読書新聞 1961年 6月 12日 1108巻 p.1
強権に確執をかもす志
初出世界 1961年 7月 1日 187巻 pp.61-64
私小説について ―自己探求の文章―
初出群像 1961年 9月 1日 16巻 9号 pp.192-197
最初の詩(〈15 年〉)
初出群像 1961年 10月 1日 16巻 10号 pp.254-255
ニコラ・バターユという天才 ―パリの小劇場でみた…―
初出藝術新潮 1962年 2月 1日 16巻 2号 通巻 146 号 pp.139-142
旅行鞄のなかの未来のイメージ
初出週刊読書人 1962年 2月 12日 412巻 p.1
今日のクラナッハ
初出藝術新潮 1962年 4月 1日 13巻 4号 通巻 148 号 pp.156-162
性犯罪者への関心(〈作家の眼〉)
初出新潮 1962年 5月 1日 59巻 5号 pp.184-185
内灘 ―独立 10 年の縮図―(〈風土記’62 ⑰ 〉)
初出朝日ジャーナル 1962年 5月 6日 4巻 17号 pp.43-46
未来につながる教室 ―群馬県島小学校―
初出文藝春秋 1962年 7月 1日 40巻 7号 pp.124-134
今日の軍港 ―基地横須賀―
初出世界 1962年 10月 1日 202巻 pp.240-249
ガスカルのイメージ
初出『世界短篇文学全集 7 フランス文学 20 世紀』月報 1 1962年 10月 30日 集英社 pp.1-2
20 世紀小説の性
初出文學界 1962年 11月 1日 16巻 11号 pp.7-9
戦後文学をどう受けとめたか
初出群像 1963年 2月 1日 18巻 2号 pp.184-190
ぼく自身のなかの戦争
初出中央公論 1963年 3月 1日 78巻 3号 pp.216-224
ボールドウインとドストエフスキー ―白痴をめぐって―
初出『ドストエフスキー全集7・白痴』月報4 1963年 4月 30日 筑摩書房 pp.4-6
呉 ―失業に悩む旧軍港―(〈風土記’62〉)
初出朝日ジャーナル 1963年 6月 16日 5巻 24号 pp.35-38
風変りな連中(〈作家の眼〉)
初出新潮 1963年 7月 1日 60巻 7号 pp.212-213
危険の感覚(〈「新潮」創刊 700 号記念に〉)
初出新潮 1963年 8月 1日 60巻 8号 pp.292-293
ノーマン・メイラー ―反逆者のモラル―(〈現代人⑲ 〉)
初出朝日ジャーナル 1963年 11月 10日 5巻 45号 pp.41-46
現代への挨拶(〈鑑賞席〉)
初出朝日ジャーナル 1964年 3月 22日 6巻 12号 p.26
つみとられる若いエネルギー(〈非行少年〉)
初出朝日ジャーナル 1964年 4月 26日 6巻 17号 pp.88-93
飢えて死ぬ子供の前では文学は有効か ―サルトルをめぐる文学論争―
初出朝日ジャーナル 1964年 8月 2日 6巻 31号 pp.87-93
美しくユーモラスなダリ
初出毎日新聞夕刊 1964年 9月 29日 p.4
この百年のわれら日本人 ―オリンピックと踏み絵―
初出サンケイ新聞 1964年 10月 4日 p.8
小説家の無意識(〈作家の眼〉)
初出新潮 1964年 11月 1日 61巻 11号 pp.206-207
日本に愛想づかしする権利(〈国家と私〉)
初出サンデー毎日 1965年 1月 10日 44巻 2号 pp.62-65
”分別ざかり”のイメージについて
初出厳粛な綱渡り 1965年 3月 1日 文藝春秋 pp.157-170
人殺したちの中の一人
初出週刊朝日別冊 灯下・お楽しみ読本 1958年 11月 1日 6巻 pp.42-44
この本全体のための最初のノート
初出厳粛な綱渡り 1965年 3月 1日 文藝春秋 pp.11-14
第一部のためのノート
初出厳粛な綱渡り 1965年 3月 1日 文藝春秋 pp.17-18
第二部のためのノート
初出厳粛な綱渡り 1965年 3月 1日 文藝春秋 pp.89-90
第三部のためのノート
初出厳粛な綱渡り 1965年 3月 1日 文藝春秋 pp.155-156
第四部のためのノート
初出厳粛な綱渡り 1965年 3月 1日 文藝春秋 pp.227-228
第五部のためのノート
初出厳粛な綱渡り 1965年 3月 1日 文藝春秋 pp.273-274
第六部のためのノート
初出厳粛な綱渡り 1965年 3月 1日 文藝春秋 pp.369-370
この本全体のための最後のノート
初出厳粛な綱渡り 1965年 3月 1日 文藝春秋 pp.508-509
「文芸文庫」版のためのノート
初出厳粛な綱渡り 1991年 10月 10日 講談社文芸文庫 pp.647-649