『大江健三郎全小説 10』(全 15 巻)
書籍情報
書籍ID | b342 |
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著者名 | 大江健三郎 |
出版者 | 講談社 |
出版年月日 | 2019(令和1)年6月10日 |
頁数、判型 | 総450頁、A5判 |
構成 | 本扉、目次 pp.1-3、中扉、本文pp.7-402、「予戒としての近未来SF」(尾崎真理子、初出) pp.404-417、「ギュンター・グラスとの往復書簡」(大江健三郎/ギュンター・グラス)pp.418- 442、書誌一覧pp.443-445、編集付記p.446、ブックデザイン・カバー原稿 p.447、奥付p.449 |
収録内容 | 治療塔 pp.7-137 /治療塔惑星 pp.139-274 /二百年の子供 pp.275-402 |
帯 | 〈表〉ノーベル文学賞作家の近未来SFとファンタジー/人類の未来への祈りを描く『治療塔』『治療塔惑星』/過去と未来を自由に行き来する子供たちの冒険『二百年の子供』/ 〈時空を超えたSF的試み〉 〈裏〉大江健三郎という希有なる作家は、世界に対して、あるいは言葉に対してどのような姿勢をとるかということを本能的に心得ているのではないか。彼ほど言葉を自分の思い通りにしようと必死に操作しながら、それ思い通りに行かないことへの当然のいら立ちと脅えのようなものを生の刺激として書いた人はいないと思う。自分の書こうとしていること自体が判然としなかったり、言葉がいきなり思考を凌駕してひとり歩きしてしまったりするとき、それを自分なりに何とか統御しようとする途方もないエネルギーとそのつど向かいあった作家は、大江氏をのぞいて誰もいない。しかも、その努力に失敗したためしがない。言葉と正しく向き合おうとするとき、それに必ず成功するのが大江健三郎だと思う。—— 蓮實重彦/筒井康隆×蓮實重彦「同時代の大江健三郎」(群像 2018 年 8 月号)より/講談 社創業 110 周年記念企画 |
装幀 | 鈴木成一デザイン室 |
定価 | 5800円 |
備考 | - |