『大江健三郎小説7―『「雨の木」を聴く女たち』『新しい人よ眼ざめよ』『静かな生活』
―』(全 10 巻)

『大江健三郎小説7―『「雨の木」を聴く女たち』『新しい人よ眼ざめよ』『静かな生活』 ―』(全 10 巻)


書籍情報
書籍ID b319
著者名 大江健三郎
出版者 新潮社
出版年月日 1996(平成8)年12月10日
頁数、判型 総536頁、A5判
構成 本扉、目次 pp.1-4、中扉、本文 pp.7-529、《初出と初収》pp.530-531、奥付 p.533
収録内容 「雨の木(レインツリー)」を聴く女たち p.7-186 /頭のいい「雨の木(レインツリー)」p.7-22 /「雨の木(レインツリー)」を聴く女たち p.23-50 /「雨の木(レインツリー)」の首吊り男 p.51-96 /さかさまに立つ「雨の木(レインツリー)」p.97-134 /泳ぐ男―水のなかの「雨の木(レインツリー)」pp.135-186 //新しい人よ眼ざめよ pp.187-374 /無垢の歌、経験の歌 pp.187-206 /怒りの大気に冷たい嬰児が立ちあがって pp.207-231 /落ちる、落ちる、叫びながら……pp.233-246 /蚤の幽霊 pp.247-278 /魂が星のように降って、跗(あし)骨のところへpp.279-304 /鎖につながれたる魂をしてpp.305-337 /新しい人よ眼ざめよpp.339-374 //静かな生活pp.375-529 /静かな生活pp.375-391 /この惑星の棄て子pp.393-423 /案内人(ストーカー)pp.425-439/自動人形の悪夢 pp.441-468 /小説の悲しみ pp.469-494 /家としての日記 pp.495-529
〈表〉作家生活の第二期と思いさだめた時から、もっぱら長篇を書いた。四十代なかばに、あらためて短篇に気持をひかれた時、救命ブイのように眼の前に浮かびあがったのが連作レイン・ツリーの形式だった。『「雨の木」を聴く女たち』は、最初に書いた短篇がどのようにして連作を呼び出したかを、そのまま示している。そしてブレイクを読んでゆくことと、長男光との共生の深化とをかさねた『新しい人よ眼ざめよ』は、私にとって連作形式がどのように本質的なものかを、思い知らせることになった。『静かな生活』は長女の視点から光との共生を再照射した。
装幀 司修
定価 5000円
備考 -

掲載されている作品
頭のいい「雨の木(レイン・ツリー)」
初出文學界 1980年 1月 1日 34巻 1号 pp.20-33
「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち
初出文學界 1981年 11月 1日 35巻 11号 pp.18-45
「雨の木(レイン・ツリー)」の首吊り男
初出新潮 1982年 1月 1日 79巻 1号 pp.6-49
さかさまに立つ「雨の木(レイン・ツリー)」
初出文學界 1982年 3月 1日 36巻 3号 pp.18-55
泳ぐ男-水のなかの「雨の木(レイン・ツリー)」
初出新潮 1982年 5月 1日 79巻 5号 pp.6-58
無垢の歌、経験の歌
初出群像 1982年 7月 1日 37巻 7号 pp.7-26
怒りの大気に冷たい嬰児が立ちあがって
初出新潮 1982年 9月 1日 79巻 9号 pp.6-30
蚤の幽霊
初出新潮 1983年 1月 1日 80巻 1号 pp.19-48
落ちる、落ちる、叫びながら……
初出文藝春秋 1983年 1月 1日 61巻 1号 pp.430-441
魂が星のように降って、跗骨のところへ
初出群像 1983年 3月 1日 38巻 3号 pp.6-32
鎖につながれたる魂をして
初出文學界 1983年 4月 1日 37巻 4号 pp.18-50
新しい人よ眼ざめよ
初出新潮 1983年 6月 1日 80巻 7号 pp.6-39
案内人(ストーカー)
初出Switch 1990年 3月 20日 8巻 1号 通巻 45 号 pp.15-26
静かな生活
初出文藝春秋 1990年 4月 1日 68巻 5号 pp.390-406
この惑星の棄て子
初出群像 1990年 5月 1日 45巻 5号 pp.6-38
自動人間の悪夢
初出新潮 1990年 6月 1日 87巻 6号 pp.6-32
小説の悲しみ
初出文學界 1990年 7月 1日 44巻 7号 pp.18-41
家としての日記
初出群像 1990年 8月 1日 45巻 8号 pp.6-41