『大江健三郎小説4―『洪水はわが魂に及び』『ピンチランナー調書』―』(全 10 巻)

『大江健三郎小説4―『洪水はわが魂に及び』『ピンチランナー調書』―』(全 10 巻)


書籍情報
書籍ID b316
著者名 大江健三郎
出版者 新潮社
出版年月日 1996(平成8)年9月10日
頁数、判型 総568頁、A5判
構成 本扉、目次 pp.1-3、中扉、本文 pp.7-560、《初出と初収》p.563、奥付 p.565
収録内容 洪水はわが魂に及び pp.7-322 /ピンチランナー調書 pp.323-560
〈表〉鳥の声しか聞きとることができない、障害のある幼児と、社会とのつながりを切った父親との共生。それはこの時期の私の、若い作家としての日々に社会生活はあったけれど、一歩内面にふみこめば、そのまま私の家族の肖像であっただろう。さらに私は、この世界の終り、という強い予感にとりつかれていたのだった。『洪水はわが魂に及び』は、ひとつの悲劇として、『ピンチランナー調書』は喜劇として、しかしそれぞれに迫ってくる緊張感のなかで書いた。
装幀 司修
定価 5000円
備考 -

掲載されている作品
洪水はわが魂に及び (上)
初出洪水はわが魂に及び (上) 1973年 9月 30日 新潮社 pp.7-246
洪水はわが魂に及び (下)
初出洪水はわが魂に及び (下) 1973年 9月 30日 新潮社 pp.7-246
ピンチランナー調書 (第 1 篇)
初出新潮 1976年 8月 1日 73巻 8号 pp.6-92
ピンチランナー調書 (第 2 篇)
初出新潮 1976年 9月 1日 73巻 9号 pp.6-89
ピンチランナー調書 (最終篇)
初出新潮 1976年 10月 1日 73巻 10号 pp.6-70