『大江健三郎全作品3 (第II期)』(全 6 巻)

『大江健三郎全作品3 (第II期)』(全 6 巻)


書籍情報
書籍ID b309
著者名 大江健三郎
出版者 新潮社
出版年月日 1977(昭和52)年10月10日
頁数、判型 総276頁、縦 200 個 125 粍
構成 本扉、口絵写真 1 丁、目次p.1、中扉、本文pp.5-251、「現実世界の乗り越え=わが猶予期間(モラトリアム)2」(大江健三郎、初出)pp.253-267、《収録作品発表年月》p.268、奥付 p.269、奥付裏広告pp.270-272
収録内容 父よ、あなたはどこへ行くのか?pp.5-47 /われらの狂気を生き延びる道を教えよ pp.49-86/みずから我が涙をぬぐいたまう日 pp.87-166 /月の男(ムーンマン) pp.167-241 / (付) 二つの中篇をむすぶ作家のノート pp.243-247 /〔参考作品〕プロローグのための短い小説=沈黙の講演者 pp.249-251
〈表〉護持を信奉する国粋主義者を父に、大逆事件被告の娘を母とする少年の、敗戦時の原光景を描く『みずから我が涙をぬぐいたまう日』など天皇制批判と戦後民主主義の情念を描く中短編。 〈裏〉下ろしエッセイ『わが猶予期間』について―大江健三郎/人間がひとつの活動期から次のそれへむかう直前の、バネをためて縮みこんでいるような時期。そこには前の活動期間が集約され、次の活動期間に開花する種子が準備される。それは危機でもある。エリクソンの定義のような「猶予期間(モラトリアム)」をメキシコですごしつつ、僕はこれまでの作家としての生活を検討するために、この一連の文章を書いたのであった。
装幀 -
定価 1000円
備考 -

掲載されている作品
父よ、あなたはどこへ行くのか?
初出文學界 1968年 10月 1日 22巻 10号 pp.20-55
われらの狂気を生き延びる道を教えよ
初出新潮 1969年 2月 1日 66巻 2号 pp.6-37
みずから我が涙をぬぐいたまう日
初出群像 1971年 10月 1日 26巻 10号 pp.6-81
死滅する鯨の代理人
初出新潮 1971年 11月 1日 68巻 12号 pp.52-67
現実世界の乗り越え=わが猶予期間(モラトリアム) 2
初出大江健三郎全作品(第 II 期)3 1977年 10月 10日 新潮社 pp.253-267