『大江健三郎全作品2 (第II期)』(全 6 巻)

『大江健三郎全作品2 (第II期)』(全 6 巻)


書籍情報
書籍ID b308
著者名 大江健三郎
出版者 新潮社
出版年月日 1977(昭和52)年9月10日発行
頁数、判型 総236頁、縦 200 横 125 粍
構成 本扉、口絵写真 1 丁、目次 p.1、中扉、本文 pp.5-195、「表現生活についての表現=わが猶予期間(モラトリアム)1」(大江健三郎、初出)pp.197-227、《収録作品発表年月》p.228、奥付 p.229、奥付 裏広告 pp.230-232
収録内容 走れ、走りつづけよpp.5-48 /生け贄男は必要かpp.49-85 /狩猟で暮したわれらの先祖pp.87- 154 /核時代の森の隠遁者 pp.155-186 /(付)なぜ詩でなく小説を書くか、というプロローグと四つの詩のごときものp p.187-195
〈表〉山村から移住してきたアウトロウー家の滑稽な生活を鏡に、欺瞞的都会人を風刺する『狩猟で暮したわれらの先祖』、戦災孤児の人肉食体験と反戦運動を描く『生け贄男は必要か』等中短編四編。 〈裏〉《全作品第II期》のために―大江健三郎/武田泰淳さんからいただいた最後の葉書 に、―ヤッテますな、ガンバッテますな、とあった。むろん批評的な響きもそこにふくま れているが、それもこめて僕は励まされた。この十年間の仕事の全体を、自分としてどう評価するか、そのめどは僕につかぬ。現代とはなにか、人間とはどういうものか、それをどう表現するか。その様ざまな方法的試みについては、しかし僕も、やはり自己批評の響きをこめてではあるが、ヤッテきた、ガンバッテきた、と自分にいいたい。次の十年間に、もっと綜合的な作家になりうるかどうか。とまれそのための持続の、出発点はここにある。僕はそのように考えて、全作品第二期を刊行する。(一九七七年初夏)
装幀 -
定価 1000円
備考 -

掲載されている作品
走れ、走りつづけよ
初出新潮 1967年 11月 1日 64巻 11号 pp.6-39
生け贄男は必要か
初出文學界 1968年 1月 1日 22巻 1号 pp.16-43
狩猟で暮したわれらの先祖 (1)
初出文芸 1968年 2月 1日 7巻 2号 pp.24-37
狩猟で暮したわれらの先祖 (2)
初出文芸 1968年 3月 1日 7巻 3号 pp.64-74
狩猟で暮したわれらの先祖 (3)
初出文芸 1968年 4月 1日 7巻 4号 pp.158-169
狩猟で暮したわれらの先祖 (4)
初出文芸 1968年 5月 1日 7巻 5号 pp.188-196
狩猟で暮したわれらの先祖 (5・完)
初出文芸 1968年 8月 1日 7巻 6号 pp.128-143
核時代の森の隠遁者
初出中央公論 1968年 8月 1日 83巻 8号 通巻 971 号 pp.401-425
表現生活についての表現=わが猶予期間 1
初出大江健三郎全作品(第 II 期)2 1977年 9月 10日 新潮社 pp.197-227
なぜ詩でなく小説を書くか、というプロローグと四つの詩のごときもの
初出われらの狂気を生き延びる道を教えよ 1969年 4月 20日 新潮社 pp.7-18