『大江健三郎全作品2 (第I期)』(全 6 巻)

『大江健三郎全作品2 (第I期)』(全 6 巻)


書籍情報
書籍ID b302
著者名 大江健三郎
出版者 新潮社
出版年月日 1966(昭和41)年8月30日
頁数、判型 総374頁、縦 200 横 125 粍
構成 本扉、口絵写真 1 丁、目次p.1、中扉、本文pp.5-347、「ハックルベリー・フィンとヒーローの問題」(大江健三郎、初出)pp.349-366、《収録作品発表年月》p.367、奥付 p.369
収録内容 暗い川おもい櫂pp.5-22 /鳥pp.23-35 /不意の唖pp.37-50 /喝采pp.51-79 /戦いの今日pp.81- 126 /われらの時代 pp.127-302 /ここより他の場所 pp.303-316 /共同生活 pp.317-347
〈表〉世代の欲望をさらけ出し、性を媒介に現代青年のゆきづまりを解剖した最初の書下ろし長編『われらの時代』を中心に単行本未収録作『鳥』など八編を収む。 〈裏〉三島由紀夫/太宰治以来、久しく、一つの「時代病」を創始した作家が現われなかったが、大江健三郎氏にいたって、はじめて日本の現代は、その「時代病」を発見した。そして氏は、多数の時代病患者を作り、一方、いつわりのない鋭敏な感性によって、自らもこれに感染した。1960 年代の日本文学は、よかれあしかれ、氏によって代表されるであろう。/石原慎太郎/大江氏の文学は、在来の日本文学には無かった、みずみずしい感性の結晶である。そこには孤独の洞窟の中から、果てしない、傷つき易い下界へ、好奇と戦慄の瞳を向ける獣のような少年の視線がある。その視線こそが大江氏の文学の最も根源的な ものだと私は思う。
装幀 -
定価 480円
備考 -

掲載されている作品
暗い川おもい櫂
初出新潮 1958年 7月 1日 55巻 7号 pp.118-131
鳥たち
初出別冊文芸春秋 1958年 8月 27日 通巻 65号 pp.99-107
喝采
初出文學界 1958年 9月 1日 12巻 9号 pp.8-26
不意の唖
初出新潮 1958年 9月 1日 55巻 9号 pp.104-114
戦いの今日
初出中央公論 1958年 9月 1日 73巻 9号 通巻 843 号 pp.334-365
ここより他の場所
初出中央公論(臨時増刊) 1959年 7月 1日 74巻 10号 pp.123-133
われらの時代
初出われらの時代 1959年 7月 5日 中央公論社 pp.3-299
共同生活
初出群像 1959年 8月 1日 14巻 8号 pp.62-87
ハックルベリー・フインとヒーローの問題
初出大江健三郎全作品2 1966年 8月 30日 新潮社 pp.349-366