
『文学ノート 付=15 篇』
書籍情報
書籍ID | b213 |
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著者名 | 大江健三郎 |
出版者 | 新潮社 |
出版年月日 | 1974(昭和49)年11月10日 |
頁数、判型 | 総242頁、B6判 |
構成 | 本扉、目次pp.1-3、中扉、「*このノートのためのノート」(大江健三郎、初出)pp.7-8、本文pp.9-235、初出誌一覧 p.237、奥付 p.239、奥付裏広告 p.240 |
収録内容 | 1作家が小説を書こうとする……pp.9-34(「新潮」昭 45.12) /2言葉と文体、眼と観照pp.35- 60(「新潮」昭 46.3) /3表現の物質化と表現された人間の自立pp.61-84(「新潮」昭 46.8) /4作家が異議申立てを受けるpp.85-110(「新潮」昭 47.3) /5書かれる言葉の創世記pp.111- 131(「新潮」昭 48.1) /6消すことによって書く pp.132-156(「新潮」昭 48.8) //付=15 篇 pp.157-235 /1隠れ家pp.159-163(初出) /2転換pp.164-169(初出) /3家族pp.170-173(初出)/4自殺する幼児 pp.174-177(初出) /5光 pp.178-179(初出) /6悲哀 pp.180-182(初出) /7 少年犯罪団pp.183-187(初出) /8未来pp.188-191(初出) /9朝鮮人pp.192-196(初出) / 10 革命pp.197-198(初出) / 11 言葉の専門家pp.199-202(初出) / 12 歯pp.203-209(初出) / 13 傷洗い pp.210-220(初出) / 14 結婚 pp.221-233(初出) / 15 大洪水後 pp.234-235(初出) |
帯 | <表>現代文学を、読み、書き、考えるための小説論! <裏>この文学ノートは……具体的に『洪水はわが魂に及び』を書きすすめる作業の、いちいちの時点において、実際にその小説を書いている自分自身を分析した臨床報告である。/このノートを書く作業は、長篇をくりかえし方法的に整備するために、僕自身にとって有効であった。そしてそれが単に僕ひとりのためのみにとどまらず、これから新しく小説を書く人びとのために、また作家の意識=肉体に深くかかわりながら小説を批評しようとする人びとのために有効であることを、僕は希望する。/付録 15 篇は、最終稿では省かれたけれども書きつづけるあいだはつねに、この長篇の必要な構造材であった細部である。…… ノーとおよびそれらをここに収録して、『洪水はわが魂に及び』を追いかけるように公刊するのは、……すなわち作家が生きていることの全体の想像的なありようが、明瞭となるであろうと思うからである。(本文より)/*裏カバーの写真は『洪水はわが魂に及び』最終稿の末尾である。 |
装幀 | 司修 |
定価 | 750円 |
備考 | - |