
『鯨の死滅する日―全エッセイ集第三』
書籍情報
書籍ID | b210 |
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著者名 | 大江健三郎 |
出版者 | 文藝春秋 |
出版年月日 | 1972(昭和47)年2月10日 |
頁数、判型 | 総530頁、四六判 |
構成 | 本扉、目次pp.1-6、中扉、「この本全体のための最初のノート」(大江健三郎、初出)pp.9-12、本文 pp.13-524、「この本全体のための最後のノート」(大江健三郎、初出)pp.525-526、奥付p.527、奥付裏広告 p.528 |
収録内容 | 第一部 状況と想像力pp.13-116 /* 第一部のためのノートpp.15-17(初出) /おもてを伏せてふりかえる―わが戦後pp.18-34(「アサヒグラフ」昭 45.8.21「私の戦後」)/死滅する鯨とともに―わが’70 年pp.35-54(「アサヒグラフ」昭 45.12.25「私の’70 年」)/言葉一九七〇(講演)pp.55-65(「エコノミスト (臨時増刊)」昭 44.10.25)/不服従の約束pp.65-75(「月刊エコノミスト」昭 45.11)/主体を問われる時代pp.75-79(「毎日新聞夕刊」昭 44.4.8)/日常生活の「平和」pp.80-82(「朝日新聞夕刊」昭 44.8.13「ゆずれぬ日常の「平和」」)/戦士が沈黙する時pp.83-88(「毎日新聞」昭 44.10.2-3「戦士が沈黙する時」(上)(下))/あらためて、それが人間であることと……pp.88-92(「毎日新聞夕刊」昭 46.1.4)/強権の優位と正当性の「幻」pp.93-95(「毎日新聞夕刊」昭 45.6.18)/一九四五年夏に「明日」を見るpp.96-98(「朝日新聞」昭 45.6.26)/敗戦経験と状況七一pp.99-116(「世界」昭 46.10)//第二部 《沖縄ノート》以後pp.117-212 /* 第二部のためのノートpp.119-121(初出) /核基地の直接制民主主義 pp.122-134(「世界」昭 44.1)/沖縄の教育を踏みにじるもの pp.134-137(「朝日新聞」昭 45.10.13)/沖縄と民主主義への契機pp.137-140(「朝日新聞」昭 44.3.10)/沖縄において「国を守る」ということpp.140-144(「朝日新聞夕刊」昭 44.11.5〈「国を守る」とは何か〉)/「内地」と「軍の法」pp.145-147(「毎日新聞」昭 45.10.12)/怒れる死者のメッセージとともにpp.147-150(「朝日グラフ」昭 44.6.20)/最初の「暴動」そしてpp.151-153(「アサヒグラフ」昭 46.1.8)/アジアに向って閉ざされた沖縄 pp.153-163(「朝日ジャーナル」昭 46.5.28)/つねに沖縄の人間の自立した選択を pp.163-170(「エコノミスト」昭 46.10.26)/沖縄・インド・アジアの旅 pp.171-179(「朝日新聞」昭 46.1.11-13「沖縄・インド・アジアの旅」(上)-(下))/文学者の沖縄責任pp.180-196(「群像」昭 45.9)/再び日本が沖縄に属する pp.196-212(「世界」昭 47.1)//第三部 アメリカ旅行者の夢 pp.213-295 /* 第三部のためのノートpp.215-217(初出) /地獄にゆくハックルベリィ・フィン pp.218-234(「世界」昭 41.9)/アメリカの夢と悪夢 pp.234-251(「世界」昭 41.10)/コンピューターの道徳性 pp.252-270(「世界」昭 41.12)/パール・ハーバーにむかってpp.271-282(「世界」昭 42.9)/不可視人間と多様性pp.283-295(「世界」昭 42.10)/第四部 架空聴講記pp.297-337 /* 第四部のためのノートpp.299-302(初出) /出来得レバ憎悪センpp.303-305(「『渡辺一夫著作集1』付録1」昭 45.6.10)/ la tache noire!pp.306-308(「『渡辺一夫著作集 10』付録2」昭 45.7.10)/ピラトに訊ねられてpp.309-311(「『渡辺一夫著作集3』付録3」昭 45.8.30)/寛容のパラドックスpp.311-314(「『渡辺一夫著作集 11』付録4」昭 45.9.15)/麻にほかならないpp.314-317(「『渡辺一夫著作集2』付録5」昭 45.11.20)/洗脳と脳捻転pp.317-320「『渡辺一夫著作集 12』付録6」昭 45.12.15)/…… et vous abêtira.pp.320-323(「『渡辺一夫著作集6』付録7」昭 46.1.25)/小さな魚の手がかりpp.323-326(「『渡辺一夫著作集4』付録8」昭 46.2.25)/「心やましさ」と心やさしさpp.326-328(「『渡辺一夫著作集7』付録9」昭 46.3.30)/ Fay ce que vouldras. pp.329-331(「『渡辺一夫著作集5』付録 10」昭 46.4.30)/さりし日の我等が悩みに、今さいなまるる者、いずこにありや?pp.332-334(「『渡辺一夫著作集8』付録 11」昭 46.5.30)/乱世・泰平の想像力 pp.335-337(「『渡辺一夫著作集9』付録 12」昭 46.6.30)//第五部 文学者たちと僕自身 pp.339-524 /* 第五部のためのノートpp.341-343(初出) /ほんとうの教育者としての子規pp.344-346(「朝日新聞」昭 43.11.19〈ほんとうの教育は、と問われて②正岡子規〉)/広津和郎における知識人の死pp.346-350(「文芸」昭 43.11「知識人の死」)/若い白鳥 pp.351-355(「『正宗白鳥全集』付録 13」昭 43.12.20)/中野重治の地獄めぐり再びpp.355-367(「文芸」昭 45.1「地獄めぐり再び―中野重治『甲乙丙丁』―」)/林達夫への侏儒の手紙 pp.368-376(「『林達夫著作集5』付録・研究ノート5」昭 46.2.25「侏儒の手紙」)/モラリストとしての伊丹万作 pp.376-384(『伊丹万作エッセイ集』昭 46.7.15)/野間宏は発展的に持続する I pp.385-396(筑摩書房『野間宏全集1』解説、昭 44.10.5) II pp.397-404(河出書房『日本文学全集39』解説、昭 45.3.30)/堀田善衛の遍歴する魂 pp.405-417(『新潮日本文学47』解説、昭 46.7.12〈解説〉)/安部公房的存在論 pp.417-421(新潮文庫『他人の顔』解説、昭 43.12.20〈解説〉)/ 安岡章太郎の跳躍とヴィジョンpp.422-428(『安岡章太郎全集II』解説、昭 44.2.20「跳躍とヴィジョン」)/高橋和巳と想像力の枷 pp.429-441(「人間として」昭 46.6「想像力の枷―高橋和巳の想像力、その一面―」)/ここにヘンリー・ミラーがいる1)pp.442-454(初出) / ノーマン・メイラーの持続性pp.454-462(「波」昭 44.7)/アップダイク氏と自由pp.463-465(「『カップルズI』付録」昭 45.4.30)/言葉、word, mot pp.466-468(「『新潮日本文学64』月報」昭 44.7.12)/文体の算数 pp.469-471(「東京新聞夕刊」昭 43.9.4「作家の魂を表現」)/小説の言葉とエッセイの言葉 pp.472-474(「毎日新聞」昭 44.1.11)/「われらの狂気を生き延びる」というメッセージpp.475-477(「毎日新聞夕刊」昭 44.6.5) /書いたあとの想像力 pp.477-480(「新潮」昭 44.7)/幼年の想像力 pp.480-483(「文学」昭 45.2〈文学のひろば〉)/シンガポールの水泳 pp.484-486(「群像」昭 46.2)/核時代の『三酔人経綸問答』pp.487-494(「図書」昭 44.1)/核時代のエラスムス pp.495-499(「図書」昭 43.8)/日本点字図書館からの微光 pp.499-505(「図書」昭 46.3)/状況と文学的想像力(講演) pp.506-524(「図書」昭 46.12) |
帯 | - |
装幀 | - |
定価 | 850円 |
備考 | 1) 『ヘンリー・ミラー絵の世界』(叢文社、昭 55.11.15)に転載 |