
『持続する志―全エッセイ集第二』
書籍情報
書籍ID | b205 |
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著者名 | 大江健三郎 |
出版者 | 文藝春秋 |
出版年月日 | 1968(昭和43)年10月30日 |
頁数、判型 | 総548頁、四六判 |
構成 | 本扉、目次pp.1-7、中扉、「この本全体のための最初のノート」(大江健三郎、初出)pp.11-14、本文 pp.15-541、「この本全体のための最後のノート」(大江健三郎、初出)pp.542-543、奥付p.545、奥付裏広告 p.546 |
収録内容 | 第一部 あらためて戦後的なるものについて pp.15-80 /* 第一部のためのノート pp.17-18(初出) /記憶と想像力(講演)pp.19-28(「展望」昭 41.10) /紀元節と個人の「自己」の問題pp.29-34(「朝日ジャーナル」昭 40.2.21) /憲法第九条についてpp.34-36(不詳) /憲法九十二条から九十五条までについて(講演)pp.36-44(不詳) /平和と戦争のイメージpp.44-54(読売新聞社『世界人17人の提言』昭 39.4.20) /持続する志pp.55-60(「世界」昭 41.1) /不戦の誓いのひとつpp.61-63(不詳) /死んだ学生への想像力pp.64-70(「朝日ジャーナル」昭 42.10.22)/山崎君の日記を読んでpp.70-71(「週刊朝日」昭 42.10.27) /「暴力」とはなにか?pp.72(「記録映画「権力」現認報告書」発行年月日不詳) /ふたたび戦後体験とはなにかpp.73-75(「毎日新聞」昭 43.1.1「戦後体験に根ざせ」) /辱められた憲法とその「新生」pp.76-77(「毎日新聞夕刊」昭 43.5.2) /「防衛教育」に反対するpp.78-80(「朝日新聞」昭 43.1.25「あいまいな言葉―苦しむのは教師・生徒―」) //第二部 『ヒロシマ・ノート』以後とわれわれにとって沖縄とはなにか pp.81-192 /* 第二部のためのノート pp.83-84(初出) /『ヒロシマ・ノート』以後pp.85-116 /被爆者の自己救済行動pp.85-93(「世界」昭 42.5「被爆者の自己救済」)/原民喜を記念する (講演)pp.93-97(「週刊読書人」昭 40.4.5「開いたままの文学―『夏の花』―」) /『原爆体験記』を読む pp.98-104(「朝日新聞夕刊」昭 40.6.1-3「『原爆体験記』に思う」(上)-(下)) /なにを記憶し、記憶しつづけるべきか?pp.104-110(朝日新聞社『原爆体験記』昭 40.7.20) /原爆後の日本人の自己確認pp.110-116(「世界」昭 43.8) /われわれに とって沖縄とはなにかpp.117-192 /沖縄の戦後世代pp.117-143(「世界」昭 40.6) /戦後世代の中国・沖縄感覚pp.143-154(「エコノミスト」昭 40.7.6) /すべての日本人にとっての沖縄pp.155-177(「週刊朝日」昭 42.12.1) /沖縄の嘆きと憤りを共有するためにpp.177-180(「週刊朝日」昭 42.12.18) /「沖縄の犠牲」とはどういう意味か(講演)pp.181-183(「朝日新聞」昭43.4.25) /核基地に生きる日本人―沖縄の核基地と被爆者たちpp.184-192(「世界」昭 43.1)/第三部 政治的想像力pp.193-289 /* 第三部のためのノートpp.195-196(初出) /「期待される人間像」を批判する pp.197-205(「文藝春秋」昭 40.3「不幸なら手を拍こう」) /恐ろしきもの走る―「日韓条約」抜打ち採決の夜pp.206-214(「週刊朝日」昭 40.11.26) /叛逆ということpp.215-225(「エコノミスト」昭 41.1.4) /様ざまな民衆の虚像pp.226-237(「エコノミスト」昭 41.10.25) /アメリカの百日pp.237-245(「毎日新聞夕刊」昭 40.11.1-3「アメリカの百日」(上)-(下)) /もうひとつのアメリカpp.245-251(「毎日新聞夕刊」昭 40.8.19、23「もう一つのアメリカ」(上)、(下)) /「強大なアメリカ像」の崩れたあとに……pp.251-257(「週刊朝日」昭 43.4.20) /「アメリカの夢」と暗殺者たち pp.258-261(「週刊朝日」昭 43.6.21) /鈍い人間の想像力pp.261-264(「新潮」昭 42.12) /政治的想像力と殺人者の想像力pp.264-283(「群像」昭 43.4) /一票は武器か、精神安定剤(トランキライザー)か pp.284-289(「朝日ジャーナル」昭 43.7.21「投票が権利放棄を意味するとき―一票は武器か、精神安定剤(トランキライザー)か―」) /第四部 文学と文学者pp.291-448/* 第四部のためのノート pp.293-294(初出)/大岡昇平の人間と作品 pp.295-312(文藝春秋『現代日本文学館 41 大岡昇平』昭 42.3.1「大岡昇平伝」) /父、母pp.295-301/神pp.301-302/ 死pp.302-307/自然pp.307-312/戦後 pp.312-314 /作品論pp.314-322(文藝春秋『現代日本文学館 41 大岡昇平』昭 42.3.1「解説」) /武蔵野夫人pp.314-317/野火pp.317-318/花影pp.318-320/ 俘虜記・出征 pp.320-321/来宮心中・母・父・逆杉 pp.321-322 /安部公房その世界・その劇 場・その案内 pp.323-346 /安部公房世界 pp.323-324(不詳) /安部公房劇場 pp.324-334(「文芸」昭 43.1) /安部公房案内 pp.335-346(講談社『われらの文学7』昭 41.2.15) /井上光晴にむかってpp.347-360(講談社『われらの文学 20』昭 41.9.15) /谷崎潤一郎とエロティシズムの実験小説pp.361-369(「朝日ジャーナル」昭 41.7.10「エロティシズムの実験小説―谷崎潤一郎『鍵』―」) /中野重治と「梨の花」の文章pp.369-375(筑摩書房『中野重治研究』昭35.9.25) /中野重治・魯迅・花pp.375-380(「図書」昭 41.9) /折口信夫―リアリストの感懐詩人 pp.381-383(「中央公論社『折口信夫全集 23』月報 23」昭 42.9.25「リアリストの感懐詩人」) /野間宏の持続pp.384-385(「河出書房『青年の環2』月報2」昭 41.3.5) /野間宏の『サルトル論』pp.385-390(「世界」昭 43.5) /堀田善衛とエラスムス pp.391-392(「『日本現代文学全集 99』月報 56」昭 40.5.19) /井伏鱒二と日本文壇の「原爆」概念pp.393-395(不詳) /田村隆一と垂直的人間の声 pp.396-402(「新潮」昭 41.11「垂直的人間の声」) /ぼく自身の小説についての文章と文学および芸術にかかわるコラム pp.403-448 /同時性のフッ トボールpp.403-408(「中央公論」昭 42.11) /自己の「根」を求めてpp.409-411(「朝日新聞・第 2 部」昭 42.11.24) /暴力的な思い出 pp.412-414(「新潮」昭 42.4) /「わが狂気」および「われらの狂気」pp.415-416(「毎日新聞」昭 41.10.30〈勇気あることば〉) /有効性の 魔 pp.416-419(「新潮」昭 41.2) /言葉 pp.419-421(「文学界」昭 41.3) /ただ無知によってpp.422-424(「文学界」昭 43.6) /犬殺しの歌 pp.425-426(「群像」昭 41.10) /自己検閲の誘惑pp.426-431(「文芸」昭 41.1) /性的なるものと緊張感pp.431-436(「波」昭 42.1) /「夢の時代」への抜け穴pp.436-438(不詳) /無邪気さのかげの恐ろしさpp.439-440(不詳) /舞台の上の自由人pp.441-443(不詳) /裸体の栄光と悲惨pp.443-448(「芸術新潮」昭 40.2) //第五部維新にむかって、また維新百年の今日の状況についての観察的コラム pp.449-541 /* 第五部のためのノートpp.451-452(初出) /かつてオリンピックがあったpp.453-465 /七万三千人の《子供の時間》―オリンピック開会式pp.453-459(「サンデー毎日」昭 39.10.25) /お祭りの教訓は現実生活では役に立たない―オリンピック閉会式 pp.459-465(「サンデー毎日」昭39.11.8) /「維新」にむかっての観察 pp.466-489 /絶望的な蛮勇気 pp.466-470(「新潮」昭40.1) / “記憶して下さい。私はこんな風にして生きて来たのです ”pp.470-474(「図書」昭 40.12) /新しいものと古いものpp.474-479(「サンケイ新聞夕刊」昭 39.12.1-3「新しいもの と古いもの」①-③) /恩賜的と恢復的pp.479-483(「筑摩書房『明治文学全集 27』月報1」昭 40.2.10) /講演評pp.483-487(「学鐙」昭 39.12) /戦後の人間として「明治」を読むことpp.487-489(「朝日新聞」昭 43.1.12) /維新百年の状況についての観察pp.490-541 /誰を方舟に残すか?―また余剰についてpp.490-492(「朝日ジャーナル」昭 40.3.14) /ホモ・プロ・セ―または自立についてpp.493-495(「朝日ジャーナル」昭 40.4.18) /今日のなかの昨日と明日―または永遠についてpp.496-498(「朝日ジャーナル」昭 40.5.23) /自由人―または拘束についてpp.499-501(「朝日ジャーナル」昭 40.6.27) /土人部落のハックルベリー・フィン―または逃亡についてpp.502-504(「朝日ジャーナル」昭 40.9.5) /多様性コソ力デアル―または同居についてpp.505-507(「朝日ジャーナル」昭 40.10.10) /火星人の威信―または異物についてpp.508-510(「朝日ジャーナル」昭 40.11.21) /宙に浮んだ馬―または瞬間についてpp.511-513(「朝日ジャーナル」昭 40.12.19) /シゴカレル思想 pp.514-516(「エコノミスト」昭 40.6.29) /誰が本当に臭いのか?pp.517-518(「朝日新聞」昭 41.2.20「共感」) /「危険な思想家」と卑しい思想家pp.518-520(「毎日新聞夕刊」昭 40.3.19「安全な思想家」) /セントと銭pp.520-523(「エコノミスト」昭 40.5.4) /何が最も恐ろしいか?pp.523-526(「エコノミスト」昭 40.4.6) /ユートピアの想像力pp.526-532(「毎日新聞夕刊」昭 42.1.5) /テロは美しく倫理的か?pp.532-535(「朝日新聞夕刊」昭42.2.16) /学力テスト・リコール・子規 pp.535-541(「週刊朝日」昭 41.6.17) |
帯 | - |
装幀 | 茂木一男 |
定価 | 700円 |
備考 | - |