
『ヒロシマ・ノート』〈岩波新書〉
書籍情報
書籍ID | b204 |
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著者名 | 大江健三郎 |
出版者 | 岩波書店 |
出版年月日 | 1965(昭和40)年6月21日 |
頁数、判型 | 総210頁、新書判 |
構成 | 本扉、引用1)p.i 、目次p.ii -iii 、本文pp.1-186、奥付p.187、《岩波新書の再出発に際して》p.188、奥付裏広告 pp.189-194 |
収録内容 | プロローグ 広島へ……pp.1-13(初出) /I 広島への最初の旅 pp.15-43(「世界」昭 38.10「広島1963年夏」) II 広島再訪 pp.45-67(「世界」昭 39.10「広島再訪1964年夏」) /IIIモラリストの広島pp.69-88(「世界」昭 39.11) /IV 人間の威厳についてpp.89-108(「世界」昭 39.12) /V 屈服しない人々pp.109-130(「世界」昭 40.1) /VI ひとりの正統的な人間pp.131- 147(「世界」昭 40.2) /VII 広島への様ざまな旅pp.149-168(「世界」昭 40.3) /エピローグ 広島から……pp.169-186(初出) |
帯 | <裏>広島の悲劇は過去のものではない。今日の問題である。1963 年夏、日本の原水禁運動が苦悩にあえいでいる時、現地を訪れた著者の見たものは、十数年後のある日突如として死の宣告をうける被爆者たちの《悲惨と威厳》に満ちた姿であった。更にこれら死に至る闘いに立合う医師たちの献身であった。著者と広島とのかかわりは深まり「世界」に連載されたその報告は多くの人々の胸を打った。平和の思想の人間的基盤を明らかにした本書は現代という時代に対決した一作家の告発の書である。 |
装幀 | - |
定価 | 150円 |
備考 | 1)「後世の人々の誰が理解できましょう?われわれが光明を知った後、再びこのような暗闇におちいらねばならなかったことを/セバスチャン・カステリヨン『何を疑い、何を信ずべきか』」 |