『取り替え子(チェンジリング)』書下ろし長篇小説〈特装版「おかしな二人組(スゥード・カップル)」三部作〉

『取り替え子(チェンジリング)』書下ろし長篇小説〈特装版「おかしな二人組(スゥード・カップル)」三部作〉


書籍情報
書籍ID b146
著者名 大江健三郎
出版者 講談社
出版年月日 2006(平成18)年12月25日
頁数、判型 総348頁、四六判
構成 本扉、目次 p.1-3、中扉、本文 pp.7-342、底本 p.344、奥付 p.345
収録内容 取り替え子(チェンジリング)pp.7-342 序章 田亀のルール pp.7-49 /第一章 Quarantine の百日 (一)pp.51-85 /第二章 人間、この壊れやすいもの」pp.87-126 /第三章 テロルと通風 pp.127-162 /第四章 Quarantine の百日(二)pp.163-195 /第五章 試みのスッポン pp.197-231 /第六章 覗き見する人 pp.233-283 /終章 モーリスセンダックの絵本pp.285-342
<表>人生の困難と悲哀を乗り越えて見出すもの。友人の映画監督の死をきっかけに書き始めたノーベル文学賞以降、後期作品の集大成。/講談社。特別付録・自著解説小冊子/冊奥付に著者検印 <裏>小説作者 ところできみと塙吾良の「おかしな二人組」で、師匠格の吾良から弟子格のきみが教育された、その核心は何だと思う?/長江古義人 作中人物の私に、それを聞くのかい?私が知っていること、私が小説のなかでしゃべったり考えたりすることすべて、きみが構想し、きみが書いたものではないのか?/小説作者 そうだよ。しかしその僕の書き方がさ、作中人物のモデルの小説家である僕、そして友人の映画監督の、実際 の両者の関係を、小説では単純化してしまっているのじゃないか、そう思うことがあるのでね。もしきみが、小説の側の人物として、この両者が現実に生きた相互関係はもっと複雑だったのじゃないかと疑う。そういう部分があったならば知りたい、と思ってね。/〈特別付録・自著解説小冊子「長江古義人と小説作者の対話」より〉
装幀 菊地信義
定価 9240円
備考 -

掲載されている作品
取り替え子 (チェンジリング)
初出取り替え子 2000年 12月 5日 講談社 pp.7-342