『憂い顔の童子』

『憂い顔の童子』


書籍情報
書籍ID b143
著者名 大江健三郎
出版者 講談社
出版年月日 2002(平成14)年9月25日
頁数、判型 総534頁、四六判
構成 本扉、目次 pp.1-5、中扉、本文 pp.9-527、引用謝辞 p.528、底本 p.530、奥付 p.531
収録内容 憂い顔の童子 p.9-527 序章 見よ、塵のなかに私は眠ろう pp.9-25 /第一章 『ドン・キホーテ』とともに森へ帰るpp.27-46 /第二章 アヨ、アヨ、アヨ!pp.47-67 /第三章 夢の通い路pp.69-90 /第四章「白骨軍団」との異様な冒険pp.91-110 /第五章「普通の人」の苦しみpp.111-135 /第六章 アレと 通風pp.137-157 /第七章 子供のドン・キホーテ pp.159-179 /第八章「桃太郎(ピーチボーイ)」pp.181-204 /第九章 残 酷(クルーエルティー) と ご ま か し(ミスティフィケーション)pp.205-226 /第十章 恋の達引(たてひき)pp.227-251 /第十一章 西郷さんの犬を世話した「童子」pp.253-273 /第十二章 神童寅吉の図像学(イコノロジー)pp.275-294 /第十三章「老 いたるニホンの会(一)」pp.295-313 /第十四章「老いたるニホンの会(二)」pp.315-335 /第十五章 失われた子供pp.337-355 /第十六章 医師pp.357-382 /第十七章「自分の木」のルールpp.383-406 /第十八章 「老いたるニホンの会(三)」pp.407-427 /第十九章 喜びを抱け(リジョイス)! pp.429-450 /第二十章 「銀月の騎士」と闘うpp.451-475 /第二十一章 アベリャネーダの偽作 pp.477-502 /終章 見出された「童子」pp.503-527(以上初出) 残 酷 と ご ま か し pp.205-226 /第十章 恋の達引 pp.227-251 /第十一章 西郷さん
<表>小説家、/「ドン・キホーテ」と森に帰る。/滑稽かつ悲惨な老年の冒険をつうじて、死んだ母親と去った友人の「真実」に辿りつくまで。/書下ろし長篇小説 <裏>「森に入って、ある一本の木を選んで、/ちょうどいまの年齢の、老年の私が待っている。/その私に、子供の私が会いに来るんだ。/しかし老人はね、少年に対して、きみが夢みるほど高い達成はない、/この自分が、つまりきみの五十年後なんだから、とはいわない。/それが『自分の木』のルールだから……」
装幀 司修
定価 2000円
備考 -

掲載されている作品
憂い顔の童子
初出憂い顔の童子 2002年 9月 25日 講談社 pp.9-527