『河馬に噛まれる』

『河馬に噛まれる』


書籍情報
書籍ID b126
著者名 大江健三郎
出版者 文藝春秋
出版年月日 1985(昭和60)年12月15日
頁数、判型 総322頁、B6判
構成 本扉、目次pp.1-3、中扉、本文pp.7-315、初出誌一覧p.316、奥付p.317、奥付裏広告p.318、遊び紙 1 丁
収録内容 河馬に噛まれるpp.7-27(「文学界」昭 58.11) /「河馬の勇士」と愛らしいラベオ pp.29-55(「文学界」昭 59.8、「河馬に噛まれる Part2」改題) /「浅間山荘」のトリックスター pp.57-91(「季刊へるめす」昭 59.12) /河馬の昇天pp.93-116(「季刊へるめす」昭 60.3) /四万年前のタチアオイ pp.117-143(「季刊へるめす」昭 60.6) /死に先だつ苦痛について pp.145-233(「文学界」昭 60.9) /サンタクルスの「広島週間」pp.235-259(「季刊へるめす」昭 60.9) /生の連鎖に働く河馬 pp.261-315(「新潮」昭 60.10)
<表>もと革命党派の若者が/ウガンダで奇禍に!/彼に「再生」の希望はあるか?/哀傷と哄笑のうちに「生」への励ましをこめた問題作! <裏>「浅間山荘」の銃撃戦と、雪深い森の若い死者たち。革命党派の課題をこえて、そこには戦後日本の精神史にきざまれた、もっとも悲劇的な惨たらしさがある。しかしユーモ アの地下水のにじみ出るほどの人間的な深みで受けとめたい。文学の仕事なのだから……/永く考えた後、手法のことなる架空の短篇を組みあわせて、出来事の全体に対置することにした。主題としては長篇にひとしく、同時代、あるいは同じ不幸を生きる自分の個人史も透けて見える。/大江健三郎1)
装幀 司修
定価 1300円
備考 1) 肉筆署名

掲載されている作品
河馬に嚙まれる
初出文學界 1983年 11月 1日 37巻 11号 pp.10-22
河馬に噛まれる part 2
初出文學界 1984年 8月 1日 38巻 8号 pp.20-35
「浅間山荘」のトリックスター
初出へるめす 1984年 12月 3日 1巻 pp.55-73
河馬の昇天
初出へるめす 1985年 3月 4日 2巻 pp.57-68
四万年前のタチアオイ
初出へるめす 1985年 6月 3日 3巻 pp.34-47
死に先だつ苦痛について
初出文學界 1985年 9月 1日 39巻 9号 pp.20-72
サンタクルスの「広島週間」
初出へるめす 1985年 9月 3日 4巻 pp.62-74
生の連鎖に働く河馬
初出新潮 1985年 10月 1日 82巻 10号 pp.112-143