
『いかに木を殺すか』
書籍情報
書籍ID | b125 |
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著者名 | 大江健三郎 |
出版者 | 文藝春秋 |
出版年月日 | 1984(昭和59)年12月20日 |
頁数、判型 | 総354頁、B6判 |
構成 | 本扉、目次pp.1-3、中扉、本文pp.7-349、初出誌一覧p.350、奥付p.351、奥付裏広告p.352 |
収録内容 | 揚げソーセージの食べ方 pp.7-32(「世界」昭 59.1) /グルート島のレントゲン画法 pp.33- 67(「新潮」昭 59.1) /見せるだけの拷問 pp.69-108(「群像」昭 59.3) /メヒコの大抜け穴pp.109-168(「文学界」昭 59.5) /もうひとり和泉式部が生れた日 pp.169-189(「海」昭 59.5)/その山羊を野に pp.191-226(「新潮」昭 59.8) /「罪のゆるし」のあお草 pp.227-283(「群像」昭 59.9) /いかに木を殺すか pp.285-349(「新潮」昭 59.11) |
帯 | <表>想像力の巨翼を駆って構築する絢爛たる小説宇宙!/四国の森のなかの谷間を舞台に、神話的伝承に支えられて森を防衛する勇敢な女たち。グロテスクな性、滑稽な性の饗宴と笑いにはじまり、優しさの極みに至る大江文学の傑作。 <裏>いかに木を殺すか/「現代的でかつ芸術的」という批評が、若く出発した僕の短篇への励ましだった。いましめくくりの時のはじめに、八つの短篇を書いて、そこに映る自分を見る。切実な時代の影に、個の生の苦渋のあとは見まがいがたいが、ユーモアの微光も まんべんなくある。/思いがけないのは、女性的なものの力の色濃さだった。遠い幼年時の自分と、それほど遠くないはずの死、また「再生」を思う自分を結んでいる。知的な経験と、森の中の谷間の神話を、懐かしく媒介しているのも女性的なものだ。/大江健三郎 |
装幀 | 司修 |
定価 | 1300円 |
備考 | - |