『「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち』

『「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち』


書籍情報
書籍ID b123
著者名 大江健三郎
出版者 新潮社
出版年月日 1982(昭和57)年7月5日
頁数、判型 総298頁、B6判
構成 本扉、目次pp.1-3、中扉、本文pp.7-288、初出誌一覧p.290、奥付p.291、奥付裏広告pp.292-296
収録内容 頭のいい「雨の木(レイン・ツリー)」pp.7-30(「文学界」昭 55.1) /「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち pp.31-73(「文学界」昭 56.11) /「雨の木(レイン・ツリー)」の首吊り男pp.75-145(「新潮」昭 57.1) /さかさまに立つ「雨の木(レイン・ツリー)」pp.147-205(「文学界」昭 57.3) /泳ぐ男―水のなかの「雨の木(レイン・ツリー)」pp.207-288(「新潮」昭 57.5)
<表>危機にある男たちを受け入れ、励ます女たち。/若者を性の暴力にむけて挑発しながら、いったん犯罪が/おこると、優しい受苦の死をとげて相手をかばう娘。/かれらをおおう「雨の木(レイン・ツリー)」のイメージは、/荒涼たる人間世界への再生の合図である……。/問題作「泳ぐ男」に至る著者会心の「雨の木(レイン・ツリー)」連作五篇。 <裏>荒涼たる世界と人間の魂に、水滴をそそぐ「雨の木(レイン・ツリー)」。宇宙の木でもあれば、現実の木でもある、そのイメージにかさねて、人の生き死にを描くこと。とくに危機にある男たちと、かれらを支える女たちを描くことが、この連作の主題をなした。文体について、また性と暴力のとらえ方について、ひとつの分岐点を自覚する。/大江健三郎1)
装幀 司修
定価 1300円
備考 第 34 回読売文学賞受賞 1) 活字ではなく肉筆署名

掲載されている作品
頭のいい「雨の木(レイン・ツリー)」
初出文學界 1980年 1月 1日 34巻 1号 pp.20-33
「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち
初出文學界 1981年 11月 1日 35巻 11号 pp.18-45
「雨の木(レイン・ツリー)」の首吊り男
初出新潮 1982年 1月 1日 79巻 1号 pp.6-49
さかさまに立つ「雨の木(レイン・ツリー)」
初出文學界 1982年 3月 1日 36巻 3号 pp.18-55
泳ぐ男-水のなかの「雨の木(レイン・ツリー)」
初出新潮 1982年 5月 1日 79巻 5号 pp.6-58