『ピンチランナー調書』

『ピンチランナー調書』


書籍情報
書籍ID b120
著者名 大江健三郎
出版者 新潮社
出版年月日 1976(昭和51)年10月20日
頁数、判型 総378頁、B6判
構成 本扉、目次pp.1-3、中扉、本文pp.7-370、初出誌一覧p.372、奥付p.373、奥付裏広告pp.374-376
収録内容 ピンチランナー調書 pp.7-370 第一章 戦後草野球の黄金時代 pp.7-51 /第二章 幻の書き手(ゴーストライター)が起用される pp.52-83 /第三章 しかしそれらは過去のことだ pp.84-110 /第四章 すぐに闘いのなかへ入った pp.111-143(以上「新潮」昭 51.8) /第五章 陰謀から疎外されたと感じる pp.144-177 /第六章 「大物A氏」すなわち「親方(パトロン)」とこのようにして出会ったpp.178-204 /第七章「親方(パトロン)」の多面的研究pp.205-235 /第八章 続「親方(パトロン)」の多面的研究pp.236-267(以上「新潮」昭 51.9) /第九章「転換」二人組が未来を分析するpp.268-290 /第十章 「ヤマメ軍団」オデュッセイア pp.291-322/第十一章 道化集団の上京pp.323-344 /第十二章 「転換」二人組、相争うpp.345-370(以上「新潮」昭 51.10)
<表>核時代の《終末》を拒絶する風刺・哄笑の純文学長編!/地球の危機を救うべく「宇宙?」から派遣されたピンチランナー二人組!「ブリキマン」の核ジャックによる民衆の核武装?……内ゲバ殺人から右翼パトロンまでを、奇想天外・変幻自在な暗黒ユーモアで描 き、読者に希望と大笑いをもたらす! <裏>著者の言葉・大江健三郎》/死をおしつけてくる巨大なものへの最後の抵抗として、なにもかもを笑いのめし、価値を転倒させる道化。/文化人類学やラブレーや金芝河に学んだ道化の力をかり、僕自身のなかにつねにある哄笑への熱望もときはなって、僕はこの核時代の死のかげのもとにある、再生への希求を表現したいと願った。
装幀 司修
定価 1100円
備考 -

掲載されている作品
ピンチランナー調書 (第 1 篇)
初出新潮 1976年 8月 1日 73巻 8号 pp.6-92
ピンチランナー調書 (第 2 篇)
初出新潮 1976年 9月 1日 73巻 9号 pp.6-89
ピンチランナー調書 (最終篇)
初出新潮 1976年 10月 1日 73巻 10号 pp.6-70