
『万延元年のフットボール』
書籍情報
書籍ID | b113 |
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著者名 | 大江健三郎 |
出版者 | 講談社 |
出版年月日 | 1967(昭和42)年9月12日 |
頁数、判型 | 総400頁、B6判 |
構成 | 本扉1)、遊び紙 1 丁、中扉、本文 pp.3-393、附記2)p.393、奥付 p.395 |
収録内容 | 万延元年のフットボール pp.3-393 1 死者にみちびかれて pp.3-34 /2 一族再会 pp.35-62(以上「群像」昭 42.1) /3 森の力pp.63-91 /4 見たり見えたりする一切有は夢の夢にすぎませぬかpp.92-118(以上「群像」昭42.2) /5 スーパー・マーケットの天皇 pp.119-148 /6 百年後のフットボールpp.149-174(以上「群像」昭 42.3) /7 念仏踊りの復興pp.175-202 /8 本当のことを云おうかpp.203-229(以上「群像」昭 42.4) /9 追放された者の自由pp.230-261 / 10 想像力の暴動pp.262-288(以上「群像」昭 42.5) / 11 蝿の力。蝿は我々の魂の活動を妨げ、我々の体を食ひ、かくして戦ひに打ち勝つ。pp.289-319 / 12 絶望のうちにあって死ぬ。諸君はいつまでも、この言葉の意味を理解することができるであろうか。それは決してたんに死ぬことではない。それは生れでたことを後悔しつつ恥辱と憎悪と恐怖のうちに死ぬことである、というべきではなかろうか。pp.320-353(以上「群像」昭 42.6) / 13 再審 pp.354-393(「群像」昭 42.7) |
帯 | <表>大江健三郎の全世界を示し、登場10年その文学のピークをなす最大の問題作 <裏>日本の近代百年―その歩みの中の民衆の心を、故郷の土俗的背景と、遡行する歴史的展望においてとらえ、戦後世代の切実な”体験”を、文学的形象として見事に結晶した問題の長編700枚。 |
装幀 | 粟津潔 |
定価 | 490円 |
備考 | 第 3 回谷崎潤一郎賞受賞(昭 42.9) 1) 表:口絵、裏:タイトル。 2)「附記/a、本書は『群像』所載のテキストに全面的な改訂をほどこしたものである。/b、小野武夫編『徳川時代 百姓一揆叢談』、『維新 農民蜂起譚』、『幕末明治 新聞全集』、『三粋人経綸問答』、『二葉亭四迷全集』、旧制静岡高等学校戦没者遺稿集『地のさざめごと』に負うところがある。」とある。 |