
『個人的な体験』
書籍情報
書籍ID | b112 |
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著者名 | 大江健三郎 |
出版者 | 新潮社 |
出版年月日 | 1964(昭和39)年8月25日 |
頁数、判型 | 総258頁、B6判 |
構成 | 本扉、中扉、本文 p.3-251、奥付 p.253、奥付裏広告 pp.254-256 |
収録内容 | 個人的な体験 pp.3-251 1 pp.3-22 /2 pp.22-40 /3 pp.41-60 /4 pp.60-84 /5 pp.85-104 /6 pp.104-122 /7 pp.122- 139 /8 pp.139-158 /9 pp.158-177 / 10 pp.177-198 / 11 pp.198-217 / 12 pp.217-239 / 13 pp.239-251 (以上初出) |
帯 | <表>新潮社文学賞受賞作/死とセックスの鮮烈なイメージに、信ずるものを失った現代青年の苦渋と背徳の日々を描く書き下ろし問題作。 <裏>《新潮社文学賞選評》/河上徹太郎氏/ 大江氏の近作はわが文壇で画期的なものであると信じる。ある異常な人生体験の一こまを日常性の上に植えつけて、見事に根を下すのに成功している。それは一見病弱な感受性に見えて、しかも生の必然性をしっかり握っている。たしかに現代世界文学の中でも誇り得る一才能である。/河盛好蔵氏/ ここには高度の文学性がある。私は久しぶりにすぐれた小説を読んだあとの昂奮を感じた。大江君はこの作品で、人間存在の根源について鋭く問いつめている。人間の誕生という厳粛な事実に読者を直面させることによって、私たちの個人的体験の再吟味を要求し、私たちの安易な精神を強くゆすぶっている。 |
装幀 | 朝倉摂 |
定価 | 440円 |
備考 | 第 11 回新潮社文学賞受賞 |