『叫び聲』
書籍情報
書籍ID | b109 |
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著者名 | 大江健三郎 |
出版者 | 講談社 |
出版年月日 | 1963(昭和38)年1月20日 |
頁数、判型 | 総218頁、B6判 |
構成 | 本扉、目次 p.1、中扉、本文 pp.5-213、奥付 p.215 |
収録内容 | 叫び聲 pp.5-213 一章 友人たち pp.5-37 /二章 セックスの問題 pp.38-87 /三章 虎の行動 pp.88-135 /四章 怪物 pp.136-174 /五章 眞夜中 pp.175-213(以上「群像」昭 37.11) |
帯 | <表>・大江健三郎最新の快作 尖鋭な試みをもって現代の青春を描く・/河上丈太郎/これは混血兒を交へた四人の日米非行青年の 快な共同生活の物語である。彼等の奔放な青春には、一抹の憂愁が共通している。その友情が不條理なまでに堅くなるところに、彼等の孤獨が深まってゆく。「叫び聲」とは、その恐怖から逃れようとして救ひを求める現代青年の聲である。 <裏>平野謙/青春というものはつねに、正規の世界から拒まれた居心地の惡さに象徴されている。それをいま大江健三郎はアメリカ兵の農婦射殺事件や小松川女學生殺しなどに觸發されて、新しい現代の青春物語としてあざやかに再構成した。ここには追成の文学逸念を破るべき新しい試みが敢行されているのである。/(毎日新聞文藝時評) |
装幀 | 村井正誠 |
定価 | 300円 |
備考 | - |