『見るまえに跳べ』

『見るまえに跳べ』


書籍情報
書籍ID b103
著者名 大江健三郎
出版者 新潮社
出版年月日 1958(昭和33)年10月31日
頁数、判型 総258頁、B6判
構成 本扉、目次 p.1、中扉、本文 pp.5-249、「後記」(大江健三郎、初出)pp.251-252、初出誌一覧p.252、奥付 p.253、奥付裏広告 pp.254-256
収録内容 見るまえに跳べpp.5-75(「文学界」昭 33.6) /暗い川おもい櫂pp.77-104(「新潮」昭 33.7) / 不意の啞 pp.105-125(「新潮」昭 33.9) /喝采 pp.127-173(「文学界」昭 33.9) /戦いの今日pp.175-249(「中央公論」昭 33.9)
<表>青年の性と政治を描く創作集!/見てばかりいて決して跳ぶことをしない無気力な青年たち―被占領下の屈辱的な日本人の姿を性的なイメージを通して描き、現代青年のゆきづまりを解剖した諸作『暗い川おもい櫂』『不意の唖』『喝采』『戦いの今日』を収録。帯背:青年の性と政治を描く初期創作集! <裏>《著者の言葉》より/私はこの創作集におさめた作品をつうじて一つの主題を展開したいと考えました。……強者としての外国人と、多かれ少なかれ屈辱的な立場にある日本人、それにその中間者としての存在(外国人相手の娼婦や通訳など)、この三者の相関をえがくことが、すべての作品においてくりかえされた主題でした。……そして、これらの作品を横にむすびつけるものとして、一貫してセックスのにおいのするイメージ、sexual なイメージを固執しました。それは主題とも深い関係をもつ選択だったと私は考えます……
装幀 香月泰男
定価 定価270円・地方売価 280 円
備考 -

掲載されている作品
見るまえに跳べ
初出文學界 1958年 6月 1日 12巻 6号 pp.8-36
暗い川おもい櫂
初出新潮 1958年 7月 1日 55巻 7号 pp.118-131
喝采
初出文學界 1958年 9月 1日 12巻 9号 pp.8-26
不意の唖
初出新潮 1958年 9月 1日 55巻 9号 pp.104-114
戦いの今日
初出中央公論 1958年 9月 1日 73巻 9号 通巻 843 号 pp.334-365
後記
初出見るまえに跳べ 1958年 10月 31日 新潮社 pp.251-252